子どもが好きなあのフレーズ…下品な言葉の対処法は?
言葉をいろいろ覚えてくると、頻繁に登場してくるのが下品な言葉。親としてはそんな言葉は使って欲しくないのに、気がつけば他人の前でも、外にいるときでも大声で連呼してしまうことも…。なぜ子どもは下品な言葉を叫ぶのか、そしてどう対処したら良いのかまとめます。
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子どもが下品な言葉を発しはじめたときに、周りがどんな反応をしていたか思い出してください。おそらく、家族や親族は驚いた顔をしたり、大笑いしたりと、子どもから見たら楽しそうに見えるリアクションをしていたのでは?
子どもは身近な人たちの態度や様子を敏感に感じ取っているため、下品な言葉で周囲が楽しそうなリアクションをしていたことをしっかり覚えています。そのため、大きな声で下品な言葉を言えば、また周囲は笑顔になってくれると成功体験として記憶してしまっているんだとか。
また、まだ「うんち」に対して汚いイメージが持てない頃には、うんちは出すとすっきりするし、ママも褒めてくれる良いことと認識し、自分のうんちを誇る意味で「うんち、うんち」と叫ぶようになるケースもあるそうです。
対処法は無関心?
子どもが下品な言葉を連呼する場合、まずとるべき対応としては、大きなリアクションをしないこと。
内心驚いたり、怒ったりしていても、表面上は「ふーん」「あ、そう」と薄いリアクションで返せば、子どもも「もうママにはこの言葉では喜んでもらえない」
と学習し、次第に下品な言葉も減っていくそうです。
また、外で下品な言葉を誰に向けてでもなく叫ぶことに対しては、言ってはいけない場所をしっかり理解させることが大事。笑顔は作らず、まじめな顔で「お外では、他の人は嫌な気持ちになるから言っちゃダメだよ」と伝えたり、「ママはお外でそういった言葉を叫ぶと悲しい」と、子どもにも理解できるよう、伝えるのが大事です。
「他の子が外で同じことを言っていたらどう思う?」と子ども自身に考えさせるのも有効で、その際ピンと来ないようなら「ママは格好悪いと思うな」と思考を誘導してあげるのも効果的だといいます。
子どもが排泄物や性器を連呼すること自体は、自分の体に興味を持ちはじめたという成長の証拠。やたらにそのこと自体を叱るよりは、外で同じことをしないよう、しっかり理解させてあげるのが大事なようです。(文・姉崎マリオ)