メリットは何? 平成29年8月に変更される年金ルールの基礎知識
こんにちは、金融ライターの齋藤惠です。
平成29年8月から年金のルールが変わります。
今回は、具体的にどの点が変わるのか?また、変更によって私たちのもらえる年金はどうなるのか?について解説します。
将来の年金額を増やすために今からできるポイントもご紹介していきますよ!
●平成29年8月から年金の受給期間が変わります!
今回変更されるのは老齢年金の受給期間です。受給期間とは、保険料納付済期間と保険料免除期間を合算した期間のことをいいます。
これまでは25年以上でしたが、改定後は10年以上になり年金の受給資格の幅が大きく広がることになるようです。
中には「10年間保険料を納めたら、後は納めなくていいのでは?」と感じる人もいるかもしれませんが、最低限の受給期間では将来もらえる年金の年金額はごくわずかです。
具体的な額は期間により変わりますが、10年ほどでは生活するために十分な額はもらえない でしょう。
そこで、少しでも年金額を増やすためにできることは、先手を打ってどんどんやってしまいましょう!
●後納制度で過去の納め忘れをカバー
後納制度といって、過去5年以内であれば保険料の納め忘れ分をさかのぼって納めることができるという制度があります(未加入期間があっても、さかのぼって納めることができます)。
この手続きを行うことで年金の受給期間が増え、年金額の増加にもつながる ので、未加入や未納の期間がある人は漏れなく申告されることをおすすめします。
ただし手続きの期限は平成30年9月までです!
●年金種類の切り替え遅れも、特定期間該当届でカバー
特定期間該当届というものもあります。
これは会社を退職などして厚生年金から国民年金になったときや、収入が増えて扶養から外れたときなどに、速やかに切り替え手続きを行えなかった人を対象としたものです。
過去2年以内であれば保険料の未納期間をカバーできます 。
こちらも手続きには期限があり、平成30年3月まで(後納制度よりも半年早いです!)なので、該当する人は早めに行動を起こしましょう!
●ネットで将来の年金額がチェックできる!?
最後に、あなたは自分が将来どれほどの年金額をもらうことができるか知っていますか?
現時点での概算であれば、日本年金機構のサイト『ねんきんネット』でチェックすることができます。
基礎年金番号とメールアドレスを入力し利用者登録をすることで、年金見込額 や未納の確認 もできますから、今後の資産形成の参考にもなりますね。