子どもを持つと不幸に!? “親ペナルティ”の意味と親の幸福度の捉え方
家族に関する項目が幸福度に一番影響を与えるということは、やはり子どものことに関しての満足度が関係してきますから、“子育て支援制度”の充実が女性の幸福度を上げていくポイントになると言えます。
●ライフステージを追った調査報告を見たい
このまま「親ペナルティ」という言葉だけがひとり歩きしてしまうと、ますます「子どもを持つとこの国では幸福に暮らせないらしい」という誤解が生まれてしまいます。
確かに、北欧の国々のような充実した子育て支援制度がない日本。働く母親に厳しい日本。このことを声に出して改善を訴え続けていくことは必要だと思います。
そしてこの「親ペナルティ」を調査していく中で、調査対象が年を重ねてその生涯を終えるまでのライフステージのさまざまなポイントでさらに“幸福度”を調べてもらいたいと思うのです。
「親ペナルティ」がどのような変化をしていくか、これは追跡調査を見なくては分かりません。
政府の方も、「親ペナルティ」などという新たなワードが登場して、ますます少子化が進むのではないかと驚異に感じているでしょうね。
子育て支援制度の改善は早急に進めるべき課題 だと再認識させるきっかけにはなったでしょうか。
ただ筆者は、幸福度を“子どもを持つか持たないか”の判断材料にするのには意義を唱えていきたいものです。
【参考リンク】
・幸福度に関する研究会報告 | 内閣府(http://www5.cao.go.jp/keizai2/koufukudo/pdf/koufukudosian_sono1.pdf)
●文/あしださき