自己判断はムリ? 油断できない「貧血」の症状と注意すべきポイント
こんにちは。海外在住プロママライターのさとうあきこです。
なんとなくダルい、体が重い、化粧のノリが悪い……。
そんな日頃のちょっとした体調不良を、怠け癖や夜更かしのせいだと思い込んでいませんか?
その症状、もしかしたら貧血のせいかもしれません。
●貧血って?
出血などで血が足りなくなった状態を貧血だと思いがちですが、血液量が足りていても、その働きが不十分であれば貧血状態になります。
貧血とは、血液を介して体内に供給される酸素や栄養素が足りなくなること によって起こるのです。
●貧血の症状
朝礼中にクラっと倒れることだけが貧血ではありません。
めまいや立ちくらみ以外にも、
・疲れやすさ
・動悸
・息切れ
・頭痛
・血色の悪さ
なども貧血の代表的な症状です。
めまいや立ちくらみのように、突然起きる症状は本人も周囲も自覚しやすいのですが、疲れやすさ以下の症状は日常生活の中で普通に起こりえるため、「貧血が原因かも」と疑うことすらなく過ぎてしまう ことがあります。
●緩やかに進行する貧血には要注意
貧血症状の現れ方には、急激なものと緩慢なものとがあります。後者の緩やかに進行するタイプの貧血がクセ者なのです。
貧血の状態が軽いうちは自覚症状も軽いため、「少し疲れているのかな?」程度でやり過ごしてしまいます。
そして、貧血が緩やかに進むとその“疲れ加減”に体も心も慣れてしまう のです。
体や心が気づかずにやり過ごせているうちはいいのですが、貧血がそのまま進んでいけば、いつか体の負担になって激しい症状として現れることになります。
●貧血かどうかを知るには
貧血の有無は自分では判別できません。血液検査が必要 となります。
すなわち、医師の診察を受けて初めて、自分の体調不良が貧血のせいなのか、ただの疲れなのか、または他の病気が原因なのかがわかるのです。
●貧血の発症を防ぎ、貧血の悪化を防ぐには
貧血の発症や悪化を防ぐために、個人でできる有効な方法のひとつが食事療法です。
1日3食、バランスの良い食事を取ること。
そこへ、良質なたんぱく質や鉄分、ビタミン類を多めに摂取する工夫を加えることで、さらに“良い血液”が作り出され、貧血を防ぐことができます。レバー類や赤身の魚を使った主菜、あさりやホウレンソウ、小松菜などで作る汁物のほか、納豆やひじきなどの小鉢料理もおすすめです。