家族の励ましがツライ? 不眠にもつながる「病後うつ」の原因とケア方法
アドバイスや励ましの言葉は時として、本人に無理をさせてしまう ことにつながります。
本人は真剣に悩んでいるので、全てにおいて肯定的に捉えられるよう、休息を取る方向(休むことは悪いことじゃない)がいいです。
また、パートナーや家族の支えが必要です。病気の療養を第一に考えるがゆえに、「頑張れ!」と励ましてしまうことがあります。
でも、不眠などが始まり、心がついていかない状況下での励ましは心の 状態を悪くさせてしまいます 。
「今はゆっくり休むときだよ」と心と体をゆっくり休ませることを大切にさせましょう。
不眠や落ち込み、イライラなどの症状がひどくなっていく場合は、迷わず心療内科やメンタルヘルス科への受診をしましょう。
早い段階の受診が、病後うつの回復につながります。
●おわりに
アメリカの遺伝子学者であるDr.ジェフ・ミラーは、こう言っています。
『治療において、体と心は1つである。切り離して考えてはいけない。体同様、心を癒やすことも必要なのだ』
大きな病気をした人にとって、今後の生活や自分の体のことを心配するのは当然です。
しかし、考えすぎてしまうことで、心の病気 へと発展することがあります。これが病後うつです。
それにいち早く気づいてあげられるのが家族です。病気をした家族がいたら、話を聞いてあげるという大切な行動を起こしましょう。
それが一番のケア方法であり、心を回復に向けることの第一歩になるからです。
【参考リンク】
・うつ病教室 | 一般社団法人日本うつ病センター(http://www.utu-net.com/utur/index.html)
●ライター/桜井涼(フリーライター)