くしゃみでイテテ! 若い人にも増えている「慢性的な腰痛」4タイプ
特徴としては歩いていると痛みますが、しばらく休憩すると痛みが緩和させます。また、前かがみの姿勢になると痛みが和らぐ のも特徴の一つです。
●ー原因
脊柱管が狭まる原因は、変性による骨きょく形成(骨のトゲができてしまう)や椎間板の変形、靭帯が肥厚してしまうことや椎骨がズレるなどさまざまです。
基本的には高齢になるほど発症 しやすくなります。
●ー治療
消炎鎮痛剤を使用しながら、患部を温める治療から開始し、同時に脊椎の痛みを生じさせる動きを制限させる目的でコルセットを装着します。
それでも症状が改善していかなければ、手術を選択することになることがあります、
●(3)腰椎分離症・分離すべり症
この疾患は椎骨同士をつなぐ椎間関節が緩んで外れたような状態になり、椎骨が前方へ滑って神経を圧迫させてしまいます。
特徴として他の疾患との違いは、足の親指の力が入らなくなる ことがあります。
●ー原因
成長期に体操や水泳など、反復する動作が多い運動をしていると発症しやすくなります。
これは脊柱の曲げ伸ばしを繰り返すことにより、耐え切れず疲労骨折をしてしまうこと が原因と考えられています。
また、もともと椎間関節が変形しやすく、脊椎が安定しにくい人に多く起こるともいわれています。
●ー治療
初期であれば、患部を固定して安静にしていると数か月で治るといわれています。
しかし、安静にしていても症状が改善しない場合は、やはり手術をしなくてはならないかもしれません。
●(4)変形性腰椎症
脊椎が加齢や長時間の運動、疲労により椎骨が変形し、 痛みや運動障害を起こす 病気です。
特徴としては朝起きたときに腰のこわばりや痛みを感じます。
そして起きてしばらくすると痛みは緩和され、また夕方になると痛みが増してきます。
●ー原因
椎骨や椎間板が加齢や疲労により柔軟性を失っていき、腰椎にかかる圧力を緩和できなくなってしまいます。
椎骨はこれに対抗してトゲ状に出っ張っていってしまいます。これを骨きょく形成といい、それ自体は病気ではありませんが、さらに靭帯の緩みや筋力の低下など複合的に老化現象が加わる ことで、変形性腰痛症と診断されます。
●ー治療
やはり安静と消炎鎮痛剤から始まり、症状が改善しなければブロック注射や手術へと進んでいきます。
しかし、根本の治療や改善は困難な病気であるため、主な原因は変形ですので、まずはそうならないような生活を心掛けることが大切です。