40代半ばから減りがち? 中高年の「睡眠時間」の実態と快眠のヒント
こんにちは、健康ライターの鍋谷萌子です。
『寝る』という行動は、疲労を回復したり、体調を戻したり、ストレスを解消したりするために、とても重要なものです。
仕事が忙しくなると睡眠時間が犠牲になりますが、忙しい人ほど睡眠時間の確保が必要なもの。
忙しくなってくる中高年の場合、睡眠時間は確保できているのでしょうか?
ここでは、総務省統計局の『生活時間に関する結果』から、30代~50代の睡眠時間の平均をみていきましょう。
●30代から50代の平均睡眠時間は約7.5時間
平均睡眠時間は、平成18年と平成23年でもかわりません。
女性の場合は若干の差はありますが、どちらのデータでも、『平均睡眠時間は7.42時間』 と出ています。
男性の平均睡眠間は、全体で見ると、7.49時間。女性の場合は7.36時間です。
30代の男性の平均睡眠時間は、7.32時間。40代の男性の場合は7.2時間。そして50代の場合は7.24時間となっています。
●ほかの年代と比較しよう
上の数字から、“30代~50代の男性の睡眠時間は、平均値に比べて短い”ということがわかります。
特に、45~49歳の場合、男性全体の年齢層のなかではもっとも睡眠時間が短く、7.1時間 となっています。
男性の場合、35歳~64歳までの壮年期の睡眠時間が短くなる傾向にあります。冒頭で少しお話した、『仕事が忙しい世代』 に合致しています。
ちなみに、女性の場合も45歳~49歳の睡眠時間がもっとも短いです。
6.48時間と、平均睡眠時間を1時間程度も割り込む数字であり、性別、年齢別にとったデータでは最低値です。
●睡眠時間を確保する意味とは
『仕事が忙しい時期』というのは、“時間がないが故のストレス” を抱え込みやすい時期でもあります。
そのため、本来ならば、いつも以上に睡眠時間を確保し、しっかり寝ておく必要があります。
しかし、忙しくなれば睡眠時間は犠牲になりますし、寝ようと思っても、仕事のことが気になって眠れなくなる、ということも多いでしょう。
このような場合、満足な睡眠時間が確保できなかったとしても、“質のよい睡眠” をとるように心がけたいものです。遮光カーテンを使ったり、湯船にしっかり浸かった後に寝たり、香りや音に気遣ったり、という工夫を行えば、睡眠時間は短くても、満足度の高い睡眠を得ることができるでしょう。