年長・小1はコレが効く! 5〜6歳の子どもの「やる気アップ術」3つ
自分でできると思っているからこそ、他人や大人から間違いを指摘されたり、否定されるのはとても嫌がります 。
たとえば、こんな風に言いたくなりませんか?
※ひらがなの「ほ」の文字を書いているわが子。「ほ」の右側の部分が「ま」のように上に出てしまっているのを見て…
「そうじゃないでしょ!」→NG
子どもはきっと「自分で書けたよ!」と自慢したかったはずなのに、逆に大人に間違いを指摘されてしまうケースです。
こういう場合は、「もうやーめた」と学びの意欲が一気になくなります。こんなときは次のように、まずはできているところを認めてください。
「最後にくるっと書くところがうまいね!」→GOOD
年長さん、小学1年生はプライドが芽生えています。まずはできているところを、できるだけ丁寧に具体的にほめることがポイントです。
単に「すごいね」と言うだけでは、簡単には満たされません。
どこがどうすごいのかを細かく説明して認めると効果的 です。
清水氏も、具体的にほめることがやる気スイッチを入れると指摘しています。
さらに、間接的にほめ言葉が子どもに届くようにすることも効果的だといいます。
例えば「園の先生が、〇〇ちゃん、なわとびが10回飛べるようになってかっこいいと言ってたよ」という具合です。
細かい注意や指摘は、認めた後に行いましょう。
●(3)うちでの役割を与える
年長さんや小学生になると、園や学校でも役割が与えられます。小動物の世話をはじめ、花の水やりや給食係など、多くの場面で自分の役割があります。
この役割こそが、子どもに責任感をもたせる重要な役目 をしています。
そのつど、思いついたときに何かをお願いすることが多いかもしれませんが、定期的な役割があるとより一層責任感が強まります。
ただし、役割を与えたからといってこんな言い方はダメです。
「もう小学生になったのに、こんなこともできないの?」→NG
マイナスな言い方をするとやる気もなくなってしまうので、コミュニケーションには気をつけましょう。
次のように、子どもにYES、NOを判断させる言い方だと気持ちよく役割を引き受けてもらえそうですね。「小学生になったから、○○の仕事をまかせてもいいかな?」→GOOD
お願いした役割が大切であることを教え、それを果たしてくれないと困ってしまうという因果関係も伝えるとより効果的です。