おでかけも油断できない? 子どもを守る「春の紫外線対策」のポイント
【ママからのご相談】
30代のママです。暖かい日には2歳の子どもと一緒に公園へ遊びに行くことが多くなりました。
先日、お砂場遊びに付き合ってほんの20~30分陽のあたる場所に座っていたところ、夜になって首の後ろから背中にかけて真っ赤になってヒリヒリ痛く、お風呂につかることもできないほどに。 紫外線対策が不十分なままで外出し、うっかりひどい日焼けをしてしまいました。
「こんな時期に?なんで?」と驚いたのと同時に、子どもにもしっかり対策していなかったことが悔やまれました。春の紫外線対策について、教えてください。
●A. 怖がりすぎず、上手に紫外線と付き合っていきましょう。
ご相談ありがとうございます。
ママライターのあしださきです。
私が子どものころの写真に、とても印象的なものが残っています。生後半年くらいの赤ちゃんが裸になって座布団の上にうつぶせに寝転び、陽のあたる窓際で日光浴をしている写真です。
1980年代、日光浴は一般的に良いものとして勧められていたのですが、紫外線の悪影響が明らかになって1998年には母子手帳からも日光浴という言葉が消えました。今では赤ちゃんもママもUVケアが当たり前ですね。
しかし、紫外線には人体に有用な効果があることもまた分かっています。
そこで、今回は紫外線のことをもう少し“よく知る”ことから始めてみませんか?
●紫外線のウソ・ホント
環境省の「紫外線環境保健マニュアル」というものがあります。
一部抜粋してここに書きたいのは、WTOの『Global Solar UV Index-A Practical Guide』にまとめられた「紫外線のうそ・ほんと」という興味深い内容の翻訳版です。
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(誤)太陽の光に暑さを感じない時には、日焼け(サンバーン、サンタン)を起こさない。
(正)日焼け(サンバーン)は私たちが感じることのできない紫外線によるものです。暑さを感じるのは赤外線によるもので、紫外線ではありません。
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このように、暑さを感じないからといって日焼けをしないとは言えない ということがお分かりいただけると思います。
春は特に気候も良く、お子さんとのお出かけには最適の季節。まだ真夏のような暑さはないためついつい油断してしまいます。
次に、日常生活での紫外線ばく露についてご紹介したいと思います。