もう会いたくない!? 祖父母が悩む“孫疲れ”の実態と親世代のホンネ
目に入れても痛くないというほど愛されるはずの“孫”。おじいちゃん・おばあちゃんにとって、自分の子ども以上にかわいい存在と感じられることもあるでしょう。
しかし最近、そんな孫に対しネガティブな感情を抱く祖父母が増えているのだとか。
この原因のひとつとして、保育施設の不足により世話を頼まれる機会が増えたことで、それが負担となってのしかかってきている ことが挙げられます。
楽しみにしていたはずの孫の存在がどうして重荷となってしまうのか。両親と祖父母、双方の言い分に迫ってみたいと思います。
●孫疲れに悩む祖父母の声
『そりゃあ、孫はかわいいですよ。ただ、しょっちゅう預けられちゃうとそれこそ“子育て”と変わらなくなってきますからね。
手放しにかわいがっていればいい、ということでもなくなってくるんです』(3歳男の子のおじいちゃん)
『毎年の誕生日やお年玉はもちろん、入学祝いなんかもありますから孫への出費は相当なものです。喜ぶ顔が見られるのはうれしいんですけど、お金のことを考えると「会いに来るのを遠慮してほしい」なんて考えてしまう自分もいて嫌になっちゃいます』(8歳女の子のおばあちゃん)
『娘家族が年に2回ほどうちへ泊まりに来ますが、楽しいのは最初の1日だけで、2日目からは冷たいかもしれませんが「早く帰ってほしいな」と思ってしまいます。娘も実家に帰省した安心感からか、孫の面倒をまとめて見てもらえると思っているのかもしれませんね』(2歳男の子、4歳女の子のおじいちゃん)
『飛んだり跳ねたり元気がいいのは喜ばしいのだけど、それに付き合わされるのは正直大変です……。孫たちが帰った後は、数日は体の疲れが取れずヘトヘトになってしまいます』(5歳男の子のおばあちゃん)
孫が遊びに来るたびにおこづかいを渡すという人も多いでしょう。
しかし、喜ぶ顔が見たいとはいえ、そう何度もお金を要求されると経済的な負担も大きくなってきます。
また、元気な子ども相手ということで、高齢者にとっては体力的な負担も軽くはありません 。“子育て”という部分まで任せてしまうのは、頼りすぎと言えるのではないでしょうか。
●両親の言い分
『うちは保育園への入所ができなくて、今年は自宅で育児をすることになったんです。
ただ、どうしても面倒を見ることができないときもあって、そんなときは実家に預かってもらいます。