佐藤ママのチョイスは? 受験生の辞書は「紙・電子」どちらがベストか
彼女たちに佐藤ママの話を出してみたところ、「高い目標がすでにあって、それに向かって一刻もムダにしなくない状況下であれば、電子辞書は有利だと思う」という意見が出ました。
●紙か電子かはケースバイケース
ご相談者さまも、佐藤家のようにお子さんがすでに進学する高校や大学を決めており、それに向かって進んでいるのであれば紙の辞書よりも電子辞書の方がムダなく学習できることと思います。
しかし、そういう状況にあるわけではなく、単純に学習の一環として持たせてあるのであれば、筆者は紙の辞書をオススメいたします。
なぜなら、紙の辞書は電子辞書に比べて少々調べるのに時間がかかりますが、その分“自分で調べる”というプロセスを実感しやすい ため、頭の中にしっかり取り込まれるからです。
筆者が子どものころ、国語辞典を引くと他の言葉が次々と目に入って読みふけっているような状態になっていましたが、それが漢字をいち早く知る手だてになっていたように思います。
面倒であっても、辞書を引くというプロセスを繰り返すことによって、調べる早さも向上し、探究心も旺盛になってくるはずです。
電子辞書は便利ですが、どんな状況においても紙より有利、というわけではありませんし、値段も安くはありません。
紙か電子かはケースバイケース 。
お子さんの状況に合わせて、必要がどうかをよく考えましょう。
【参考文献】
・『受験は母親が9割灘→東大理Ⅲに3兄弟が合格!』佐藤亮子・著
●ライター/渦マキ(フリーライター)