SOSを見逃さないで! 子どもが反抗的な態度をとる理由と対処法
もしも、子どもが原因不明の体調不良を引き起こしているようなら、心のダメージが関係しているかもしれません。
たとえほんのちょっとしたことであっても、子どもが何らかの症状を訴えてきたら放置せずしっかりと話を聞いてあげるようにしましょう。
心の中にある不満やストレスをうまく発散させてあげないと、子どもは「親は頼りにならない」と諦めてしまいます。
そのような状況が長く続くことで、自殺未遂や引きこもりなどの引き金 になることもあります。
子どもの様子を細かくチェックし、小さな異変でも察知できるようにすることが大切です。
●過干渉はやめましょう
10代になると、さまざまなことが心配になってきますね。異性との関係や友達関係、勉強の進み具合など親の気苦労は絶えないと思います。しかし、子どものことが心配だからとなんでも手を貸そうとするのはよくありません。
この場合、親の方が楽になりたいから、親が安心したいから干渉してしまうことがあります。
命に危険がある場合や、人に迷惑をかける行動などには厳しくしなくてはいけませんが、それ以外は様子を見てもいいのではないでしょうか。
その代わり、子どもが助けを求めてきたら、全力で助けてあげることが必要です 。
子どもが本当に困って助けを求めたときには「自分で何とかしなさい。お母さんは知りません」なんて言わずに助けてあげてほしいと思います(ここが一番重要です!)。
思春期は子どもが親の手からはばたくための準備期間です。ご相談者さまのお嬢さんもきっと思春期なのでしょう。
思春期の反抗的な態度は、成長していくうえで正常なことです。
子どもの表面的な態度ではなく、その奥の本心に注目することが何よりも大切なのです。
【参考文献】
・『10代からの子育てハッピーアドバイス』明橋大二・著
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)