安易な選択は命取り? “プライベート出産”のメリット&デメリット
これこそが、プライベート出産のデメリットです。
●プライベート(無介助)出産を選ぶなら覚悟が必要
順調に妊娠期を過ごしていても、出産時に胎児に異常が見つかったり、母体が大出血を起こしたりといった危険はゼロではありません。
生まれた子が呼吸をしていない場合の蘇生率は、そこに医療従事者がいるかどうかで大きく変わります。母体が出血によるショック状態となったとき、家族が対処できるでしょうか?
医療の発達は、確かに出産を“人間の自然な分娩”から離れた形へと変化させているかもしれません。でもそれはあくまで、母体と胎児の命を守るためです。
プライベート出産を選ぶということは、“自然な分娩へのこだわり”と“命の重さ”を天秤にかけること でもあります。
出産で必ずしも命の危険があるわけではありませんが、“万が一”があることは誰もが知っている事実です。
プライベート出産を選ぶなら、それを承知し、起こりうる可能性を覚悟しておく必要があります。
●まとめとして
出産の形は法律で定められていません。母体に選択がゆだねられているのです。
ただ、出産に関わるのは母体の命だけではありません。胎児の命もそこには存在しています。そして、胎児は自分の希望を訴えることができません。
出産方法を選ぶときには、自分の体と命だけでなく、もう一人(または複数)の小さな命の重さも考慮して 慎重に判断を下したいものです。
【参考文献】
・『あなたにもできる自然出産ー夫婦で読むお産の知識』さかのまこと・著
【参考リンク】
・警告!! 専門家が立ち会わない無介助分娩は危険です!! | 日本助産師会(PDF)(http://www.midwife.sakura.ne.jp/midwife.or.jp/pdf/caution_withoutmw.pdf)
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
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