約8割が経験してる!? 雨の日の“身の回りの危険”ランキングと安全対策
こんにちは。子育て研究所代表の佐藤理香です。
梅雨の雨、梅雨があけても夏のゲリラ豪雨と、しばらくは雨に注意をはらう季節になりました。
子どもがいると、朝のお支度でレインコート、長靴、傘を準備し、園の送迎ではいつも以上に気をつかうなど、育児ならではの心配もでるものです。
そこで今回は、東京都の調査結果『降雨時の身の回りの危険』から、多くの方が感じたヒヤリ・ハット事例をお伝えします。
事故防止のポイントを確認し、子どもの安全のためにも雨の日に備えていただければと思います。
●ヒヤリ・ハットや危害経験者の割合
この調査の回答者3,000人のうち、実際に雨の日にヒヤリ・ハットや危害を経験した人の割合は79%!なんと5人中4人 が経験していました。
また、実際の危害を経験した人を絞ってみても17.9%と、約5人に1人の割合で危害も経験していることがわかっています。
●ヒヤリ・ハットや危害経験、製品別の割合
では、いったい何が原因でこのような経験につながっているのでしょうか?
出典:ヒヤリ・ハット調査 「降雨時の身の回りの危険」 | 東京都生活文化局消費生活部 H25
1位は傘。ヒヤリ・ハットも実際の危害件数もダントツでした。雨が降ると必ずといっていいほど使用するものなので、携帯頻度に連動して件数も多いと考えられます。全体件数の2位が履物。3位が自転車となりました。
注目すべきは、履物 と自転車 です。
ヒヤリ・ハット件数こそ履物のほうが2倍の件数ですが、実際の危害の件数は自転車のほうが上です。つまり、雨の日に自転車を利用することで、事故やケガなどの実際の危害につながる割合が高くなる ことを意味しています。
●ヒヤリ・ハットや危害の事例からみる事故防止ポイント
たくさんの事例の中から、子育てや女性に関するものをピックアップして事故防止のポイントをみていきたいと思います。
●傘
・事例1……子どもの手を引いて歩道を歩いていたとき、子どもに気をとられてよそ見をしていたら前から自転車がきた
・事例2……小学生の男の子が何人か、傘を振り回しながら走っていて、目にぶつかりそうになった。怒りを覚えた
ヒヤリ・ハットや危害経験は傘が起因のものが一番多いです。データをみると、「傘で視界が悪くなって、自動車、自転車等の車両、人にぶつかった、ぶつかりそうになった」