ヘリ1時間で60万円? 山で遭難したときの捜索費用と対処法
こんにちは。ママライターのamuです。
「山ガール」という言葉が聞かれるようになって久しい昨今、ボルダリング人気も相まって、登山する人は増え続けているそうです。
そして、比例して増えているのが山の事故。
山菜採りに行って遭難する高齢者は後を絶たず、2016年5月には、北海道で“しつけ”として山道に置き去りにされた子の大規模捜索もありました。
もしも、山で遭難してしまったら、救助・捜索にはどのくらいの費用がかかり、誰が負担するのでしょうか?気になったので、調べてみました。
●ヘリコプター
【公的機関のヘリ】
→警察、防災、自衛隊のヘリは税金で賄われるが、数が少なく稼働できない場合もある。
【民間ヘリ】
→遭難者に請求される。
日本山岳協会によると、平均費用は稼働1分あたり1万円 。
1時間60万円ほど……。そんなに高いなんて、びっくりです!
しかも、1時間で見つかるとは限らないため、分刻みで値段が高くなっていく……!
そして、それだけの費用が税金で賄われる場合、自治体が負担する ということも忘れてはいけませんね。
●遭難隊
【警察官・自衛隊などの公務員】
→税金で賄われる(ただし、地元の消防団は法的に根拠のある地方自治体の職員<公務員>ではないため、費用請求に関しては消防団の判断に委ねられる)。
【地元の山岳会などの民間人】
→1人1日3万円(夏)~1日5万円(冬)程度(全国で捜索費用はばらつきがあり)。保険料、交通費、装備、食料費、宿泊費などの諸経費、1人2~3万円。
交通費 までかかるとは、知りませんでした。
●民間の手を借りることになる例
(1)捜索エリアが広がり、捜索人数が足りず応援を頼む
(2)警察が捜索を打ち切る(大抵数日で打ち切られる)
(3)警察のヘリが他の用事で出動しており、民間のヘリを使わざるをえない
(4)ケガ人が一刻を争う状況のため、土地勘があり救助技術にも優れる民間の救助ヘリを頼む
どこのヘリが救助に向かうのかは、機体のスケジュールや事故現場の状況などを考慮して決められるそうです。
捜索を要請したら高額だったため要請を取り消したケース、捜索費用200万円ほどの支払いを拒否されたケースもあるそうです。そうは言っても、大事なわが子がもし遭難してしまったら、いくらかかっても探してほしいと思うのが親心……。
そこで、知っておきたいのが、山岳保険 です。