自信アップ大作戦! 夏休み中に子どもの勉強嫌いを克服するコツ3つ
【ママからのご相談】
小学校高学年の子どもがいます。成績がどんどん下がっていて、1学期の成績は目も当てられない状態でした。子どももすっかり自信をなくしてしまって、勉強が大嫌いになってしまったようで、一切勉強をしたがりません。
この夏休みのうちに自信を持ち直してもらい、勉強する習慣をつけたいのですが、どうしたらいいでしょうか。
●A. 一つの目標を達成できるように、家族ぐるみでサポートしましょう。
ご相談ありがとうございます。勉強嫌い専門コンサルタントの佐々木です。
勉強が嫌いになってしまうと、今のうちから心配ですよね。
心理学者アルバート・バンデューラが提唱した『社会的学習理論 』では、自己効力感を上げる(自信をつける)ために、4つの要素(個人的達成、代理学習、社会的説得、情緒的覚醒)が必要とされています。
そのうち、勉強に対して自信と習慣をつけるためには、特に個人的達成、つまり“成功体験 ”が重要です。
夏休みのあいだに、一つ目標を持って何かを達成できるように、家族ぐるみでサポートしましょう。
●(1)下の学年の復習から始める
お子さんが5年生なら、4年生あるいは3年生の問題集を解くことから始めましょう。
ポイントは、つまずいたところの“少し前”まで戻る ことです。
どうしても、つまずいたところに戻りたくなってしまうと思うのですが、つまずいたところではなく、その子が簡単にできるところまで戻るのです。
できないことを克服するのは大人だって大変なこと。できる問題をやって調子をつけてから、できないところの復習に取り掛かりましょう。
●(2)カレンダーに印をつける
少しでも勉強ができた日には、カレンダーに印をつけたり、シールを貼ったりしてみましょう。
夏休みの約40日、全てにシールが付いたらちょっとしたごほうびを用意するのもいいですね。話し合ってルールを決め、実践してみてください。
ラジオ体操に毎日行って、スタンプを集めた経験はありませんか?最初はいやいやでも、続けることで楽しくなり、やってみようという気持ちが湧いてくることも。頑張りが見えることでやりがいが出てくる ものです。
●(3)ほめる
そして、なんといっても最大のコツはほめること。下の学年の問題ができたら「こんなにできるんだから大丈夫!」と励ましましょう。
どんなに量が少なくても、きちんと続けられたら「頑張ってるね」