汚れるからダメ!? プールの授業で“日焼け止め禁止”をする学校への賛否
日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会は、2015年9月に『学校生活における紫外線対策に関する具体的指針』をまとめました。
そこでは、プールの授業は『最も肌を露出し、紫外線の影響を受け易いため、紫外線対策は重要である 』と述べられています。
さらに両学会は、日焼け止めが本当にプールの水を汚すのかどうかを調査しており、
『耐水性サンスクリーン剤を使用しても汚濁されない ことは複数の実証実験で明らかになっています。 必要なときには使用を許可しましょう』と明記しているのです。
そういった報告を受けてか、近年では少しずつ規制を緩和している学校も増えているようです。
しかし、文部科学省や教育委員会などから公式な見解が出ていないため、全国的な波とまでなってはいないのが現状です。
●集団生活の場ではそれに適した日焼け止めを選ぶこと
学校は集団生活の場。もし日焼け止めを許可されたとしても、むやみやたらに塗りたくるのはNGです。
同指針では、集団生活で使うのに適した日焼け止めについて以下のようにまとめています。
(1)“SPF15以上”、“PA++~+++”を目安に選ぶこと
(2)“無香料”かつ“無着色”の表示があるものに制限すること
(3)プールでは“耐水性”または“ウォータープルーフ”表示のものを選ぶこと
大人の目からみるとSPF値が小さすぎるようにも思えますが、子どもが普段の生活で使うのならこの程度で十分です。
あまりにも強いものを塗ると、逆に肌にダメージを与えてしまう ことになるため注意して選びましょう。
ちなみに虫除けや塗り薬と併用するときには、“塗り薬→日焼け止め→虫除け”の順番で塗るのが正解。これも覚えておくといいでしょう。
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いかがでしたか?紫外線はシミやシワだけでなく、皮膚がんや目の病気を招く原因でもあります。
子どもは大人より影響を受けやすく、ダメージも深刻になりがちです。
家族のレジャーならいまや当然のUV対策、学校の意識改革が望まれるところですね。
●文/パピマミ編集部
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