親の愛情がカギ!? 子どもが“過敏性腸症候群”になる原因と対処法
こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。
今回は、『過敏性腸症候群』 についてお話ししたいと思います。
大人がよく起こすことは知られていますが、実は子どもも引き起こしてしまう病気です。 よく「お腹が痛い」と言うことはありませんか?
医師に診てもらっても異常が見つからなかったり、整腸剤などの薬を処方されても改善しなかったりする場合は、この病気が疑われます。
●過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群は、ストレスが原因でお腹に集中して症状を起こす心身症の一種です。
子どもの場合は、「お腹が痛い」というひと言から始まることが多いです。
症状は、
・腹痛か下腹部の違和感
・下痢と便秘(交互に繰り返す場合もある)
・ガスが異様に溜まる
が主となります。
医師の診断を受け、他の病変などがなく、1週間以上続くような場合にこの病気を疑います。
排便後に症状が軽減されることが多く、少し横になって休むことで回復することがあります。
期間としては1週間くらい続く こともあり、良くなってもまた同じような症状を繰り返すことも少なくありません。
●“お腹が痛い”の原因
この病気の原因は、生活環境でのストレスです。
愛情不足を感じたり、虐待、両親の不仲などが子どもの心を刺激し、ストレスとなった場合に発症してしまうことがあるようです。
また、園や学校の集団生活による不調和や、いじめ、先生からの言葉などでもこの症状を起こします。朝(登園校前)や午前中 に起こることが多いです。
夕方からお母さんが仕事という家庭では、その前の時間帯に起こすという事例もあります。
●親ができる対処法と予防法
子どもは大人と違って、些細なことでもストレスを引き起こします。
子ども自身が自覚していない場合でも、無意識のうちに体に症状が出てしまうことも少なくありません。
予防策として、普段から排便の状態に気をつけておきましょう。
毎日出ているのか、便の状態はどうなのかを知っておくと異常に気がつきやすくなるからです。
ストレスを感じると、何かしらの形で表現されることがあります。
・爪噛みや指しゃぶり
・表情が暗い、笑わない
・抱っこをせがむ
・食欲が落ちる
・鉛筆を噛む
・自分の腕を噛んだり、兄弟にあたったりなど
こういった状態は、“普段しないのに急に見られるようになった” というのがポイントです。