高畑淳子も葛藤!? 反抗期の子どもの心理と正しい接し方のポイント
ただ、顔色をうかがいすぎて言いたいことが言えない、親の忙しさや経済状況、時間の無さを目の当たりにして“迷惑や心配をかけたくない”と思いを吐き出せない子どももいます。
現段階で内面を外に出せずに悩んでいる場合、将来も同じような悩みに直面するかもしれません。
思春期という今、子どもが適切な時期で反抗できることは意味があるのです。
●親の接し方は?
「子どもと対話しましょう」。これは思春期の親子関係でよく言われるフレーズです。
親子で対話できる状況なら、親の心配も半減するところです。ところが、この対話が成立しない家庭も多いのです。
何か話せば、すぐ声を荒げる。
「ウザい」「うるせえ」「死ね」と言われる。何かと八つ当たりされる。用事を伝えても無視される(聞いているのかわからない)……これらは多くの親が悩む問題です。
子どもの成績や友人関係、素行など、親が気になることがあれば「どうだった?」「どうして?」と追及していませんか。
子どものほうから用事で話しかけられた際に、スマホをいじりながら聞いていた、自分の意見を押し付けた、子どもの話を笑ったり叱ったりしたということはありませんか?
親は大人なので、物事を善悪で判断しがちです。
人生経験も豊富なので、行く末が想像できるだけに、手っ取り早い解決策を教えたくなってしまうものです。
しかし、ここでちょっと我慢。まずは、子どもの反応を受け止めることが重要 です。
子どもが言っていることを、そのまま全面的に素直に受け止めましょう。それが子どもの現実です。
向かい合い、話を落ち着いて聞くだけで子どもは安心します。
家族だからこそ、態度も言い方もすべてが不満に感じるかもしれません。ただ、思春期の子どもにとって“伝える相手”がいるのは大きな支えで、信頼関係があるからこそです。
反抗的な態度になる場合もありますが、子どもの思いを“伝えることができる相手”が親であり、第三者に影響がなかった、子どものストレスを発散させてあげられるし、大事な子どものイライラを受け止めるのが私でラッキーだったと、思考を転換できるようになれば気持ちが軽くなります。
“子どもの考えを素直に受け止める ”。頭でわかっていても、つい別の行動をとってしまう……。
そんなこともたくさんあるでしょう。
親だって、完璧にはなれません。子育ての悩みや葛藤、そんなところも思春期の子どもに率直に伝えてみるのもいいかもしれません。