子育て情報『5分で心停止もアリ!? 子どもが“誤飲・誤嚥”を起こしたときの対処法』

5分で心停止もアリ!? 子どもが“誤飲・誤嚥”を起こしたときの対処法

また、5歳以上でも5人が死亡しています。一般に、トイレットペーパーの芯で例えられる“チャイルドマウス ”は乳児で3.2cm、3歳児で3.9cm。これを通る大きさのものは誤飲の恐れがあるとされています。

そのため、身の周りの物には十分注意を払い、食事中に子どもが大きな物を口に入れる際はしっかり咀嚼しているか観察する必要があります。

チャイルドマウスより小さい食べ物であっても誤嚥(気管に詰まらせる)の可能性は常にあるため、食べる際、食べさせる際には、側について見守ってあげると安心です。

【小学生や大人でも注意が必要な食べ物の例】
・ウズラの卵
・餅
・こんにゃく
・ぶどう
・ミニトマト
・白玉だんご
・節分豆
・アメ

など

●幼児、小学生は食べているときの環境にも要注意!

食道と気管は隣り合わせのため、口に物を入れたまま走ったり笑ったりすると、息を吸い込む際に食べ物が誤って気管や気管支内に入る“誤嚥”を起こす恐れがあり、それにより肺の中で細菌が繁殖すると“誤嚥性肺炎”を引き起こすきっかけ にもなります。

幼児や小学生の場合、食事中の遊びや悪ふざけが誤嚥につながることもあるため、食事中のマナーで気になることがある場合は必ず直しましょう。

【日頃の食事で保護者がチェックすべきこと】
・子どもが食べるのに適切な大きさであるか
・食べ物はよく噛んで飲み込んでいるか
・大きいまま丸呑みする癖がないか
・テレビを見ながら、喋りながら、などの“ながら食べ”をしていないか
・食事中に人を笑わせたり、驚かせたりすることがないか
・お菓子を口に投げ入れる遊びをしていないか

●喉に詰まらせた場合の対処法

子どもが急に咳込んだり声が出なくなっているときは、喉に物が詰まっている可能性を疑いますが、無理に揺さぶったり口に手を入れたりするとさらに奥に入り込む危険性がある ため、苦しそうでも声が出ていれば咳で出るのを待ちます。


咳込んでも出ない場合や声が出せない場合は救急車を呼びつつ、意識がある場合は“背部叩打法”や“胸部突き上げ法”による異物除去を行いますが、妊婦や乳児の場合は腹部突き上げ法は行わず、背部叩打法のみ行います。意識がない場合は、心停止に対する心肺蘇生の手順を開始します。

心臓マッサージで胸骨を圧迫することで詰まった異物が喉まで上がってくる可能性があるほか、脳に血液を送るためにも心肺蘇生処置が必要 です。

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