パートナーのせい? 結婚後に“適応障害”になる原因と対処法
結婚自体に関係している場合と、結婚後にストレスを抱えて適応できなくなる場合が考えられます。
●どう対処するか
一番はパートナーと話し合うことです。話し合うことで、ストレスの原因となっているものが何なのかをお互いが理解することができます。
ストレスの原因となっているものを前向きに捉えることができるようになるからです。
ストレスになるのはパートナー個人である場合もありますが、「自分が支えなくてはいけない」という考えや「過度に期待しすぎた結婚生活とのギャップ」にも生じることがあります。
また、環境の変化にも同様のことが言えるため、個々でストレスの原因は違ってくる ことがほとんどです。
だから、ストレスの原因となっていることを話し合うことが必要不可欠なのです。
しかし、適応障害にかかっている人からすれば、話し合いの場を持つことすら嫌かもしれません。
そんなときは、心療内科やメンタルヘルス科を受診して、パートナーと医師がカウンセリングを行うことが大切な要素となってきます。
環境を変えるという方法もあります。
しかし、原因が分からないままの状態では、下手をすると悪化させてしまうことがあります。その点に注意しましょう。
●おわりに
症状を見て、怠けているのではないかと感じることもあるでしょう。
しかし、本人からすればとてもきつくてつらい症状です。どうしてこうなってしまうのかがわからないのですから当然です。
パートナーの様子がおかしい、会社を休みがちになっていると感じたら、できるだけ早く話し合いや病院を受診することを考え、行動していただきたいと思います。
うつ病になってしまえば、本人だけでなく家族も大変になってしまう からです。
パートナーは、「結婚してから適応障害を起こすなんてありえない」という考え方を持たずに、ストレスの要因となっているものを一緒に探すことを第一に考えてあげてほしいと思います。
【参考文献】
・『史上最強カラー図解臨床心理学のすべてがわかる本』松原達哉・編著
●ライター/桜井涼(メンタルケア心理士)