7割の事故が家の中! ヒヤリハットの実例から学ぶ安心育児の7か条
こんにちは、子育て研究所代表の佐藤理香です。
筆者には2人の子どもがいます。下の子は2歳なので、まだまだ手がかかる時期です。上の子と比べると、ヒヤッとすることも多く、油断大敵だなと日々感じるところです。
今回は、実際に起きたヒヤッとした出来事をもとに、特に1~2歳の低年齢の子どもを安心して育てるための7か条をお伝えします。
●乳幼児で一番事故が多いのは1歳男児!
東京消防庁のデータによると、2010年から5年間で約45,000人弱の乳幼児が救急搬送されました。
一番事故が多いのは、1歳の男の子で断トツ。次に多いのが、2歳の男の子、1歳の女の子と続きます。
さらに、事故の7割は住宅の中で発生している ことがわかりました。
「子どもがチョロチョロ動くから、外より自宅のほうが安心ね」と思って油断していると、大変な事態になりかねません。
次のヒヤッとした実際の事例を見てみましょう。
●実際にあったヒヤッとした出来事
●事例1
台所で子どもが包丁を握っていたので、とっさに大声で叫んだら、驚いて床に包丁を落とした 。
→包丁が刺さって大出血するなど、大事故につながりかねません!
●事例2
ドアのちょうつがいのすき間に指を挟み、人差し指を骨折した 。
→力具合によっては、骨折どころか切断する可能性があります!
●事例3
ペットボトルで遊ばせていたら、ふたをのどにつまらせていた 。
→窒息につながる恐れがあり、大変危険です!
●事例4
自転車に子どもを乗せたまま離れ、戻ると、自転車ごと倒れていた 。
→頭を強く打つなどすると死亡事故になりかねないです!
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いずれも、「ちょっと目を離したすきに……」「子どもが喜んでるから少しくらいなら……」という瞬間に起こります。
1~2歳になると、だんだんと大人が言っていることがわかるようになります。
「これに触るとイタイイタイになるよ」「これは熱いからね」と、危険なこと、してはいけないことを教えていくとよいでしょう。
「何度言ってもわかんないのよね!」とヤキモキしたくなる気持ちは十分わかりますが、子どもは一度でわかるほど成熟してはいません。根気強く、何度も丁寧に教える覚悟で臨む とイライラも軽減されると思います。
●安心育児の7か条
最後に、新宿区保健センターが発行している『事故を防いでのびのび育児』を参考に、安心して育児をするための7か条をお伝えします。