子育て情報『不妊治療の最先端!? 卵子を凍結保存させる“卵活”の知識とメリット』

不妊治療の最先端!? 卵子を凍結保存させる“卵活”の知識とメリット

最低でも10〜20個以上は採卵するケースが多いようです。

採卵できたら凍結作業に入ります。このときにも“凍結作業費用”として別途金額を設けられている ことがあります。

さらに保管料がかかり、毎年払う必要があります。卵子ひとつに付きいくら、と定められている場合は、凍結した数が多いほど費用がかさみます。

また、凍結した卵子を解凍して体外受精を行なうときにも平均で約30万円~50万円 ほどかかります。

●年齢制限や成功率……卵子凍結保存の注意点

卵子の凍結保存は、いつでも・誰でもが簡単に行えるものではありません。いくつかの注意点があるので、そちらも確認しておきましょう。


●年齢などの制限

日本生殖医学会は『卵子の採取は40歳未満まで、受精卵の移植は45歳未満まで』というガイドラインを設けています。

また、日本産科婦人科学会では『移殖年齢の上限は、生殖年齢を超えないこと』と規定しています。

どちらも法的拘束力はないものの、多くの病院がこのガイドラインに沿った対応をしているのが現状です。

また、未婚女性には未受精卵の凍結保存を行わない と定めている病院もあります。希望する病院が自分に沿った対応をしてくれるのかどうかは、来院前にきちんと調べておいたほうがいいでしょう。

●成功率の問題

未受精卵は解凍後、体外受精させた後に子宮に戻します。しかし、その後無事に着床し発育するかは別の問題。100%の確率で妊娠できるというわけではありません 。


病院によって技術や成功率にバラつきがあるともいわれていますので、可能であれば移植後妊娠率などのデータを開示してもらいましょう。

●パートナーの問題

未受精卵を凍結保存しても、その後パートナーが見つからなければ体外受精をさせることができません。場合によっては、高額な費用や手間、時間が無駄になってしまうこともあるのです。

その点は凍結保存に踏み切る前に冷静に考え、よく理解しておくべきでしょう。

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多くの課題はあるものの、メリットも多い卵子凍結保存。

卵子は年齢とともに老化することは科学的にも明らかになっています。そのため、特に未受精卵の冷凍保存は、現代女性にとっては重要かつ大きな選択肢となりうるのではないでしょうか。

【参考リンク】
・医学的適応による未受精卵子あるいは卵巣組織の凍結・保存のガイドライン | 一般社団法人日本生殖医学会(PDF)

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