残り湯も有効活用! 冬至に入る“ゆず湯”の由来と作り方3パターン
こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。
今の日本は12月に入ると世間はクリスマスムード一色となっていますが、実は日本には古くから(一説によると江戸時代)から冬至にはカボチャを食べ、ゆず湯に入るという風習があります。
単なる習わしかというとそうではない理由がそこにはあります。
そこで今回はゆず湯の由来やその作り方についてご紹介したいと思います。
●ゆず湯の由来
冬至とは、古くから1年で最も日照時間が短い日とされ、日本では太陽の力が一番弱くなる日であり、この日を境に太陽の力が蘇ると考えられてきました。
そして冬至を“一陽来復(陰極まり再び陽にかえる)”の日とし、良い運を呼び込む前に体を清めて厄払いするための“みそぎの習慣” として始まったようです。
このみそぎにゆずが使われた理由は、端午の節句の“菖蒲湯”と同じく、香りの強い植物で邪気を払う という風習からだと言い伝えられています。
●ゆず湯の作り方3パターン
ゆず湯の作り方は地方によって違う場合などもあり、「こうでなければならない」というものはないようです。
そこで、使用量の目安などをいくつかご紹介しておきます。
●(1)丸ごと浴槽に浮かべる
湯船にお湯を入れて、ゆずをそのまま浮かべる最も簡単な方法です。
ただし香りの出方が弱いので、5〜6個ほど 使用するといいでしょう。
●(2)穴をあけて浮かべる
ゆずの皮の部分をフォークなどで数か所刺して、皮に傷をつけてから湯船に浮かべます。
丸ごと浮かべるよりも香りが出やすいので、2〜3個 の使用で十分良い香りに包まれます。
●(3)カットして使う
ゆずをスライスしたり、半分にカットしたりして、ガーゼなどで包んで湯船に入れます。
この場合は1個もあれば十分 です。
●残り湯はどうする?
お風呂の残り湯を洗濯に使っている人にとっては、ゆずの成分が洗濯に良いか悪いかが気になるところ。
ゆずに含まれる成分『リモネン』は皮脂などの汚れを落としてくれるため、いつも通り使っても問題ありません。
また、洗濯に残り湯を使わない人は、お風呂掃除に利用する のもおススメです。
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四季折々の日本の風習。実は理にかなっていることが多いので、今年はぜひゆず湯を楽しんでみてくださいね。
【参考リンク】
・リモネン 成分情報 | わかさの秘密(http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/limonene/)
●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)