怠けてるわけじゃない? 子どもが勉強嫌いになる心理と親のサポート法
こんにちは。勉強嫌い専門コンサルタントの佐々木恵です。
お子さんが勉強嫌いで、勉強に全くやる気をみせずに困っているというママは多いと思います。
将来のためにもなんとか勉強してほしいけれど、「勉強しろ」と頭ごなしに言ってしまうと子どもが反発する……。どういう風に接するべきなのか分からない……。
そんなママのために、今回は子どもが勉強嫌いになる原因と対策についてご紹介します!
子どもが勉強にやる気を示さない理由は大きく分けて4つあります。
(1)失敗体験
(2)セルフハンディキャッピング
(3)目的の不足
(4)エネルギー不足
以上のどれかひとつの場合もあれば、いくつかが複合的に影響している場合もあります。
●(1)失敗体験
勉強で大きな失敗があり、それがトラウマ化している場合 です。
例えば、
・それまで優等生だったのに、テストの得点が下がってしまった
・勉強ができなくて、先生やお友達から馬鹿にされてしまった
・成績のことで、親に強く怒られてしまった、あるいはがっかりさせてしまった
・中学受験で失敗をしてしまい、第一志望に入ることができなかった
など、これらの経験からもう失敗したくないと勉強を避けてしまうのです。
●(2)セルフハンディキャッピング
セルフハンディキャッピングとは、その名のとおり、自分自身にハンディキャップを負わせる考え方です。
子どもが試験前に全く勉強しない。試験勉強をせずに試験を受けてしまう子どもの心理が理解できないと考える親御さんは多いと思います。
危機感すらないのはなぜなのか。それは「勉強していないから、成績が悪いのは当たり前」と自分に言い訳を用意する ためです。
試験前に勉強して、もし成果が出なかったら「勉強したのにできなかった」、つまり自分に実力がないことを受け入れなくてはならなくなるのです。
しかし、自分が無能であることを示したくないし、受け入れたくない。
だからあえて勉強せず試験に臨み、「勉強しなくても30点取れた」と言いたいのです。
●(3)目的の不足
勉強することに対して意義や目的を見いだせていない人たちです。
「何のために数学を勉強するの?こんなの将来使わないし」「歴史を学ぶ意味がわからない。私は今を生きているのに」と不満そうに口にする人は、勉強に意義や価値を見いだせないから勉強しない のです。
大人になれば「勉強しておいて良かった」