JFAが推奨する少人数、小スペースでの「スモールサイドゲーム」が一人あたりのプレー機会を増やし適切な育成につながる理由
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■プレーに関与する機会が増えることで、スペースの使い方などを学んでいく
ガイドラインには、リスタートの仕方や得点後の始め方、ゴールキックの仕方など、低年齢の子どもたちが、発育発達の状況に応じた適切なプレー環境のもと、サッカーを楽しむことができるように、ルールが提案されています。
中山さんは「JFAはキッズプログラムが誕生した2003年から、10歳以下はスモールサイドゲームにしましょうと提唱してきました」と言います。
「10歳以下の子どもたちが8人制をすると、どうしてもみんながボールに群がって、サッカーのプレーがままならないことがあります。
この写真はJFAのスモールサイドゲーム ガイドラインに掲載されているものですが、小学2年生で8人制を行うと、ボールに対して子どもたちが集まってきて、ボールに触れない、プレーに関与していない子が多くいます」
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そしてこちらが4人制です。スペースの有無は一目瞭然です。
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「4人制の方が、ボールを持っている子の周りにスペースがあります。そのため、ドリブやパスがしやすくなります。そしてボールを持っていない子が、ボールから離れたポジションをとることにより、パスを受けやすくなることを学ぶこともできます」
■プレー機会が増えるから、サッカーの楽しさをより多く感じられる
スモールサイドゲームガイドラインによると、8人制に比べて、4人制の方が一人あたりのプレー回数やドリブル回数が倍増。シュート数は小学1・2年生で6倍、3・4年生で 3.5 倍。得点(ゴール数)は倍増という変化がありました。
このデータからもわかるとおり、8人制でプレーに関わる機会が少ない状況で試合を繰り返すのと、ボールに関与しやすい4人制を日々積み重ねるのとでは、1年後、2年後には、大きな成長の差となって現れると言えるのではないでしょうか。
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「データを見ると、明らかに子どもたちのプレー機会が増え、『楽しかった』という声を聞くことができました。スモールサイドゲームをする中で、もっとこうした方がいい、こういう工夫ができるといった意見も出てくると思います。指導者のみなさんの現場の感覚を大事にしながら、ぜひ前向きに取り組んでいただけたらと思います」