子育て情報『どんな時でも短いパスをつなぐ子どもたち、背後のスペースを突くなど臨機応変なプレーを身に付けさせるにはどうしたらいい?』

2023年9月15日 21:10

どんな時でも短いパスをつなぐ子どもたち、背後のスペースを突くなど臨機応変なプレーを身に付けさせるにはどうしたらいい?

みんなで繋ぎながら点を取るチーム理念をしっかり実践する真面目な選手たち。だけど、それに囚われすぎて相手の背後が空いたときも長いパスでスペースを突くような発想がない。

ボールを奪われるリスクを恐れて近くの味方に預けることが多いのを相手に読まれて、結局ボールを失ったり。臨機応変なプレーを身に付けさせるにはどうしたらいい?と悩むコーチからのご相談。

ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、アドバイスを送ります。
(取材・文島沢優子)

池上正さんの指導を動画で見る>>

目次

・以前はパスは回るが攻撃が単調になりがちだった
・臨機応変なプレー判断を身に付けるには、指示命令だけの指導では限界がある
・都度どうすればいいか自分たちで判断できるようにトレーニングしなければならない
・子どもたちにも課題を考えてもらう
・選択肢を伝えながら議論すること、ただし判断は子どもに任せる


どんな時でも短いパスをつなぐ子どもたち、背後のスペースを突くなど臨機応変なプレーを身に付けさせるにはどうしたらいい?

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

<<声が出せない子どもたちには具体的なワードを教えるのが良い?それともサッカーの理解を深めるべき?どうしたら声が出せるようになるか教えて

<お父さんコーチからの質問>

はじめまして。街クラブで6年生を指導している者です。


悩みは、どんなときでも短い距離のパスでつなごうとすることです。

チームの理念として、ボールも人も動くことを大事にして、みんなで繋ぎながら点を取るというのを掲げているのもありますが、それにとらわれ過ぎてしまっている部分があります。

相手の背後が空いたら長いパスを使ってチャンスを作り出すことも一つの方法だと思うのですが、そもそも「背後が空いた状態」を意識できてないし、できたとしてもボールを失うリスクを恐れて、パスを出すことは滅多にありません。

それで近くの味方にボールを預けることを相手に読まれて結局ボールを奪われるシーンを招くのでは、もったいないというか......。

トレーニング中にプレーを止めて、スペースの位置に出すことでチャンスになることや、逆に近くの味方に預ける方がリスクが高い場面もあることを説明していますが、いかんせん真面目な子たちなのでチーム理念に沿ったプレーが最優先になってしまい、柔軟な発想が難しいのです。

必ずしもショートパスだけが正解ではなく、臨機応変にチャンスとリスクを判断してほしいのですが、練習でどのようなことを伝えると理解してくれるでしょうか。<池上さんからのアドバイス>

ご相談ありがとうございます。

ジェフユナイテッド市原(現市原・千葉)で育成コーチをしていた時代、オシム監督1年目のことです。

新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.