2023年10月20日 18:23
ドイツと日本の育成年代で大きく違うところは? 指導経験が浅くてもマネできる練習メニューを教えて
子どものチーム入団で10数年ぶりにサッカー現場に。今は国内外の指導について情報を勉強中のコーチ。サカイクのSNSで池上さんのドイツ視察を見ての質問。
最近日本代表はドイツに2勝するなど強くなってきているが、ドイツ視察に行ってみて日本の育成現場と大きく違うのは何?指導経験が浅くても取り入れられるメニューがあったら教えて。とのこと
ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、4回目となるこの夏のドイツ視察で見てきたことを元にアドバイスを送ります。
(取材・文島沢優子)
池上正さんの指導を動画で見る>>
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
<<ボールを奪われない距離感が日本と海外では違う、相手に奪われない適切な距離の取り方を教えて
<お父さんコーチからの質問>
池上さん、こんにちは。地方都市の少年団で5、6年生を担当しています。
サッカーはそこそこ強豪校でやっていて、大学でも趣味で続けてはいましたが、指導の勉強をしたことはありません。息子がチームに所属して、十年以上ぶりぐらいでサッカーに関わった保護者コーチです。
そのため、ネットなどで国内外の指導について勉強中です。
サカイクのSNSでこの夏ドイツ視察に行かれていたことを知りました。ドイツは育成大国で、その取り組みは日本も導入してきているのは知っています。
最近代表レベルではドイツに2勝したり、日本の育成も世界と比べても評価できるのではないかと思っているのですが、実際ドイツ視察を行って育成年代で日本と大きく違う事はどんなことがありましたか。
指導経験が浅い保護者コーチでも簡単に取り組める練習メニューなどがあれば教えてください。
<池上さんからのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
私がドイツの小学生のプレーを観たのは、ブンデスリーガの下部組織でした。小学生たちが、12歳でボール運びができ、戦術をしっかり理解してサッカーをやっていることに驚きました。いいタイミングでスペースに飛び込んだ子に、これもいいタイミングでパスが出ていました。精度の差こそあれ、やっているサッカーはトップチームの選手たちと変わらないのです。
一方、日本の子どもはボールをもらうとまずドリブル。