サッカーノートの使い方で練習の濃度がぐっと上がる! JACPAのコーチとしつもんメンタルの藤代さんが語る「選手を伸ばすサッカーノート」活用法
ナチュラルに「自分の言葉で書く」ことができる。ノートを書く時間が、自分と向き合う時間になります。
鈴木「自分としっかり向き合うことができる」は、僕が子どもたちになってほしい姿そのものです。
藤代さん
そういった「考えるきっかけ」を自然に与えられるのはしつもん形式のノートの良いところです。しっかり自分と向き合って思いや考えを整理してアウトプットすることができます。人から言われたことではなく、自分で決めたことになるので、さらに意志を強くもてるのも大きなメリットです。ちょっと難しい表現にはなりますが、思考を整理して言語化することで自分自身を認知し、行動につながるわけです。
サッカーする子どもを伸ばす親の心得
「サカイク10か条」とは
■サッカーノートは記憶の外部メモリ。先週の内容をノートで思い出すだけで練習の濃度がぐっと上がる
鈴木ちなみに藤代さんの影響で僕の自作ノートにも「練習前」の項目ができました。練習は土日しかないこともあり、この1ステップがとても効果的です。先週のことを練習前に思い出してもらって、その日の課題を意識して練習に来てくれるようになりました。それだけで練習の濃度はぐっと上がりますから。
藤代それがノートのもう1つの魅力である「記憶の外部デバイス」なんですよ。人間は2日で60%は忘れる生き物と言われています。(※エビングハウスの忘却曲線下記イラスト参照)先週末のことを翌週まで全て覚えているのは誰にもできないことだからこそ、サッカーノートに記憶してもらうことは有効な手段です。
エビングハウスの忘却曲線復習しないとどんどん忘れる
■サッカーノート会話だけでは知れない相手の心を知る、他者とのコミュニケーションツールでもある
鈴木僕は藤代さんの本を読んで、子どもへの質問の仕方にも変化がありました。
昔はつい、期待する答えを求めるための質問になってしまっていたと思うのですが、今は答えを誘導しないようにしています。そして答えが出るまで黙って待てるようになりましたし、どんな答えがきても正解にしています。
藤代素敵ですね!
鈴木サッカーノートに関しても、子どもがどんなことを書いてもネガティブな言葉がけをしないことを僕は意識していますし、保護者のみなさんにもそうしていただけるようにお便りなどで伝えています。それを続けるうちに子どもは自由に書くようになり、指導やコミュニケーションもしやすくなりました。