「相手のマークを外す動き」U-11年代にどう教える? 説明下手な指導者でも選手に伝わる方法を教えて
やってみてうまくいかなかったら、例えばプレーしているグリッドのサイズを変えます。人数を変えます。ボール2個でやっていたのなら、1個に戻します。
逆にスイスイできるのであれば、ボールを2個にします。そんなふうにちょっとずつ練習のルールを変えるのです。よく言われる練習のオーガナイズです。そのように微調整することで、期待した効果が生まれます。
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■適切なメニューはチームの状態によって違うやってみては変えることにトライしよう
もちろん、練習メニューはすべてオリジナルでなくてもいいです。
相談の中にも「どんなメニューがいいのか」とありますが、それはチームの状態によって異なります。上述したように、ご自分でやってみては考えて、変えていくことを繰り返しまずはトライしてほしいです。
メニューについては、皆さんにネットや書籍から探すことを提案しています。ネットであれば、例えば検索エンジンで「マークを外す動き メニュー サッカー」と打っただけで42万5000件出てきます。「画像」に切り替えれば、イラストで説明されたメニューが紹介されているし、あらかじめ動画表示にして検索すると、動画で説明されたメニューがたくさん出てきます。
ぜひ一度調べてみて、チームの子どもたちの課題修正にアジャストしそうなものをいくつか選んで試してみてください。
■マークを外す動きを覚えるメニュー「縦関係の2対1」「L字ラン」
マークを外すことを学ぶシンプルなメニューとしては、私が以前から推奨している2対1があります。例えば、縦関係の2対1について説明しましょう。
攻撃する側として、ゴールに近いほうに選手がひとり、離れたほうにボールを保持したひとりが立ちます。守備側のひとりは、ゴールに近いほうにいる選手に密着マークをします。
つまりパスを受ける側の選手は、密着マークを外して動かなくてはなりません。このときに「どんなふうに動けばいい?」とその選手に尋ねます。最初から手取り足取り「こうやって動け」と指示するのではなく、まずは選手に自分で考えてもらいます。私にとって師匠である祖母井秀隆さんは、相手を振り切るやり方として「L字ラン(RUN)」についてよく話してくださいました。まっすぐ走っては、いきなり90度の直角に曲がる。そうすると相手マークを外しやすくなります。