ケンカやいさかいが絶えないチーム、真面目な子に迷惑がかかるから解決したいけど、どうすればいい?
と問いかけて、考えてもらってください。そうではなく、試合でけんかすることはなく、まとまってプレーできるのなら大きな問題ではなさそうです。
■すぐには解決できない問題だ、とどっしり構えていよう
次に、コーチご自身のことです。焦っているかも?と自問自答しています。それは十分考えられます。
課題解決は遅いより速いほうが良いかも知れませんが、結果を急がないようにしましょう。この問題が起きたからこそ「みんなが仲良くなるには?」「チームワークとは?」と子どもは考えることができ、学べるわけです。
このことに限らず、すぐには解決できないのだ――そんなふうに構えておいてください。
少し長い目で、うまくいかなかったとしても仕方ないな、というくらいどっしり構えてほしいです。
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■池上さん自身、いさかいが絶えないチームを担当した時に行ったこと
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
私自身もいさかいが絶えないチームを担当した経験があります。争っている2人だけの問題にせず、チーム全体の話にしました。
これは男子の中に2人だけ女子がいる中学生のサッカー部の話です。女子2人。他の十数人は全員男子。中学生男子は下ネタのようなジョークを女子に向かって言いたくて仕方がない年頃です。
しかし、それを女子は嫌悪しています。もっと言えば、男子の中もそういう話が嫌な子もいます。
仲間に嫌な思いをさせるのは良くありません。これから先、同じことが起きないようにするのはどうすべきか?そういったことを話し合ってもらいました。
すると、仲裁に入る、両方の言い分を聞くなど、さまざまな意見が出てきます。常に話し合うことで解決するという経験をさせてあげましょう。
■時に対立したり、意見を言い合うことは成長のプロセスとして大事
けんかしろとは言いませんが、時に対立し自分たちの意見を言い合うことは、成長のプロセスとして重要です。自分が発言するときに「こういうふうにしゃべったほうが相手を尊重できる」などと学びがあります。
例えば練習の中で、けんかしている子ども同士をペアにしてもいいでしょう。それもコミュニケーションが円滑にできるようになるひとつのやり方です。そのためにも、いつも練習する相手を変える習慣をつけておきましょう。