「子ども部屋をどうするか?」というのは、年頃の子どもがいる家庭では悩みの種のひとつだと思います。
実際、筆者が塾講師をしていたときにも、当時の生徒の親御さんからこの種の相談をたくさん受けました。
また兄弟がいるご家庭では部屋数が足りないという事情もあったりして、子ども部屋の有無については非常に頭を抱えるところでもあるようでした。
そろそろ新年度が始まるということもあり、元塾講師の立場から“子ども部屋のアレコレについて”考察してみることにします。
■ やっぱり、子ども部屋は必要!
結論からいうと、元塾講師の見解としては、やはり子ども部屋はあった方が良いと思います。
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筆者が受け持っていた生徒の中には、自分の子ども部屋を持たない子もいました。
ただ、そうした子たちに共通しがちだったのが教科書やワーク、参考書の忘れ物あるいは無くし物が多く、授業に影響が出ている子が多かったということです。
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聞けば、自分の荷物置き場がないためあちこちに置き忘れてしまい、そのうちに無くなってしまうのだとか。
その点、子ども部屋を持っている子は自分のスペース(テリトリー)内にそういうものをすべて置いておくことができるので、うっかりしたとき以外は忘れ物や無くし物をしないようでした。
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■ 一つの部屋をコーナー分けする形でもOK
過去に、教科書やノートは忘れないのに、毎回プリントだけ「忘れた」と言ってくる生徒がいました。
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理由を訊ねると、妹さんが捨ててしまうとのことでした。
その子は姉妹で同じスペースに教材を置いていました。
教科書には名前が書いてありますが、プリントには記名がなかったので、幼い妹さんは「私のでもないし、名前がないからお姉ちゃんのでもない」と判断してしまったのでしょう。
それぞれに子ども部屋があるに越したことはありませんが、確保しきれない場合もあるでしょう。それならば、部屋の真ん中に机を向かい合わせに置く、本棚で仕切る、ベッドとデスクが一体型となった家具を置く、などしてそれぞれのスペースを確保してあげると良いと思います。
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■ それも無理なら、最低限のスペースでも
以前、子どもにどうやって整理整頓をさせれば良いのかわからない、と親御さんから相談を受けたことがありました。