子育て情報『信州大学先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所の成果として信州大学発ベンチャー「信州ボルタ」が製造するリチウムイオン電池材料を富士フイルム和光純薬から販売開始』

2021年11月11日 17:45

信州大学先鋭領域融合研究群先鋭材料研究所の成果として信州大学発ベンチャー「信州ボルタ」が製造するリチウムイオン電池材料を富士フイルム和光純薬から販売開始

平素より、本学の運営について多大なるご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

信州大学が推進する「革新的無機結晶材料技術の産業実装による信州型地域イノベーション・エコシステム」では、信州大学先鋭材料研究所(所長:手嶋 勝弥教授)が開発を進める高機能結晶「信大クリスタル(※)」の社会実装に向けて活動してきました。是津 信行教授(信州大学工学部/先鋭領域融合研究群次代クラスター研究センター ELab2 センター長)が中心研究者として推進するリチウムイオン電池材料開発で創出された研究成果の一部を株式会社名城ナノカーボンにライセンシングし、2021年5月に高性能電池開発ベンチャー「信州ボルタ株式会社」(代表:橋本 剛氏 株主:株式会社名城ナノカーボン 100%)を設立いたしました(本年7月に「信州大学発ベンチャー」認定)。
今般、信州ボルタ社は急速充放電特性と高容量を両立するリチウムイオン電池の開発に取り組んでおり、単結晶LiCoO2(LCO)正極および二峰性分散型LiNi0.9Co0.05Mn0.05O2(NCM91)正極、さらにカーボンナノチューブ(CNT)バインダーの製品化を完了し、2021年11月から富士フイルム和光純薬株式会社にて研究用試薬として販売開始する事となりました。
下記に製品概要をまとめました。是非広報協力のほどよろしくお願いいたします。

(※)「信大クリスタル」は、信州大学が誇る無機結晶育成技術「フラックス法」(フラックス=溶媒の使用が特徴)を用いることで、物質の融点よりもはるかに低い温度にて投入エネルギー量を押さえて単結晶を育成できる技術から生まれた高品質・高機能の結晶の総称で、商標登録されています。

【製品概要】
リチウムイオン電池に対する市場ニーズとして、長時間連続使用できること(エネルギー密度)、短時間で充放電できること(パワー密度)、繰り返し充放電できて長期間使用できること(サイクル寿命)が挙げられる。
信州大学では、正極や負極に用いる活物質材料の表面加工の視点から、上記ニーズに応える新しい蓄電池材料技術に取り組んできた。

(1) 単結晶LiCoO2(LCO)正極:特願2020-511113
「フラックス法で育成した電池材料を世界で初めて製品化」
小型民生用電子機器やドローンに搭載するリチウムイオン電池の正極に広く用いられるLCO単結晶粒子をフラックス法(溶融塩を溶媒とする無機材料結晶を再結晶する結晶育成方法)

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