病院敷地内でこども食堂を展開 アウトリーチ支援で地域の小児医療を担う医療機関と協働し「医療的ケア児の居場所づくり」を推進
認定NPO法人おれんじハウス(所在地:神奈川県横浜市、代表:中陳 亮太 / 以下、おれんじハウス)は、横浜市や江戸川区を拠点に保育園や児童発達支援施設を運営し、すべてのこどもとその家族の地域生活を支える「医療的ケア児の居場所づくり」活動の一環として、小児医療機関と連携し病院敷地内で「こども食堂」を実施しています。
本取り組みは、医療的ケアを必要とするこどもたちとその家族が抱える社会的課題に目を向け、すべてのこどもが安心して過ごせるインクルーシブな環境づくりを推進することを目的としています。キッチンカーを活用し、おれんじハウス保育園の栄養士が作る手作りの食事を、病院に足を運ぶこどもやその家族を含む地域の子育て家庭に直接届け、食を通じたコミュニケーションを図ることで、医療的ケア児への理解促進と支援の輪の拡大を目指しています。
小児医療機関と協働したこの「こども食堂」は、保育・看護・発達支援の専門職が連携し、地域の子育て家庭の不安や課題に寄り添う相談の場ともなっています。また、保育ソーシャルワークの視点を活かし、支援を求める人を適切な支援につなぐ窓口としての役割も担い、地域の多様なニーズに対応できる体制を整えています。今後も、おれんじハウスは「こどもまんなか社会」の実現に向けて、継続的な支援活動を展開していきます。
■病院出張型こども食堂の実施
第1回:恩賜財団済生会横浜市東部病院(2024年12月15日)
横浜市の中核病院のひとつである済生会横浜市東部病院様にて、初の病院出張型おれんじハウス「こども食堂」を実施しました。保育園の子育て支援を病院の敷地内で実施するという初めての取り組みにも関わらず、アウトリーチ型の地域支援の重要性の観点から済生会横浜市東部病院様にも様々な面で快くご協力いただき、細かな打ち合わせを重ねて当日を迎えました。
当日は、11時の開始前から行列ができ、合計130食を提供しました。たくさんの方々にご注目いただき、「おいしかったよ」とかわいらしい文字でメッセージカードにご感想をくれたお子様もいらっしゃいました。
済生会横浜市東部病院人材開発センター
小児プライマリケア認定看護師教育課程 小児看護専門看護師
鈴木 千琴さんより
「今回、当院でキッチンカーによるこども食堂を開催いただき、院内でとても好評でした。救急で診療を受け検査結果を待っているこどもやご家族、病棟で付き添いをしているご家族、また親御さんが入院されているこどもやご家族にもご利用をいただき、ホッとした笑顔で「とても助かりました」