iPhone/iPadでは、入力装置としてBluetoothキーボードを利用できる。ソフトウェアキーボードは画面サイズに制約されるが、ハードウェアとして独立しているBluetoothキーボードであれば選択肢は豊富にある。自分が使いやすいキーピッチ/キーストロークを選べるし、大きさやデザインもいろいろある。長い文章を入力する機会が多ければ、Bluetoothキーボードの導入を検討すべきだろう。ハードウェアキーボードならではの機能もある。iOSのソフトウェアキーボードは、キーを押し続けて同じ文字を連続入力する「キーリピート」に対応しないが、Bluetoothキーボードを使えばスペースの大量挿入も「delete」キーで連続削除もわけのないこと。それに、Bluetoothキーボードが接続されている間はソフトウェアキーボードが自動的に無効化されるので、画面を広く使えるメリットがある。iOS 9では、カスタマイズ機能も充実した。『設定』→「アクセシビリティ」→「キーボード」の順に画面を開くと、「キーのリピート」と「複合キー」、「スローキー」という3つの項目が表示されているはず。各項目はオン/オフを切り替えられるほか、反応までの微妙なタイミングを調整できるのだ。「キーのリピート」では、キーのリピート間隔(押しているキーの文字が入力される間隔)、リピート入力だと認識されるまでの時間を0.01秒刻みで設定できる。「複合キー」では、optionキーやcontrolキーなどの修飾キーを押すだけで押したままにできる設定を選択できる。「スローキー」では、キーを押してから認識されるまでの時間を調整可能だ。使いやすいよう好みで調整すればいいが、初期値ではキーリピートがやや反応鈍めに設定されているため、リピート入力認識までの時間(初期値は0.40秒)をやや短くするといい。カーソルキーの動きが緩慢に感じられる場合も同様に、キーのリピート間隔を短くしてみよう。
2015年11月27日メディア・インテグレーションMI事業部は、iPadとMac/PCに対応したペダルモデリングアプリケーション「Bias Pedal Desktop」「BIAS Pedal iPad」を発売した。価格はデスクトップ版(プラグイン)が1万3,800円、iPad版が無料(フル機能アンロック:2,400円)。同製品では、Positive Grid社の「BIAS Amp」デザイナーと同じ動作原理を採用しており、回路、トランジスター、外観などをカスタマイズすることで、オリジナルのファズ、ディストーション、オーバードライブ、ブースター・ペダルを作成可能。さらに「BIAS FX」とシームレスにインテグレートし、BIAS FX内のペダルボードでカスタムした自分だけのディストーションを使用することもできる。17タイプのパーツ・レベルでの歪み(ディストーション、オーバードライブ、ファズ、ブースター・ペダル)のエミュレーションをはじめ、録音したトラックのサウンドにマッチしたペダルを作成可能なTone Matching機能、ノイズ・ゲート、ルーム・シミュレーター、素早いアクションでプリセットの呼び出しが可能なクイック・スナップ・プリセット機能(8プリセット)も搭載する。なお、著名アーティストや世界のユーザーが作成したプリセットも、ToneCloudにて近日公開予定とのこと。
2015年11月20日ペンタックスは11月19日、iPad用のアプリ「PENTAX STORY」内に新コンテンツ「PENTAX HISTORY」を追加した。1919年の旭光学工業設立から、ほぼ100年に渡るペンタックスブランドの歴史を、一眼カメラ約70製品のアーカイブなどとともに紹介している。アプリの「PENTAX STORY」はiOS版とAndroid版があり、ともに無料。フォトグラファーによる撮り下ろし作品や開発陣のインタビュー記事などを閲覧できる。今回の歴史コンテンツ「PENTAX HISTORY」は、iPad用のみの提供となっている。
2015年11月20日ロジテックは19日、iPhoneやiPad、およびモバイルバッテリ本体をまとめて充電できる2,600mAhのモバイルバッテリ「LPA-L01L-2610」シリーズを発表した。ブラックとホワイトの2色を用意。11月中旬から発売する。価格はオープン。バッテリ本体の充電用にmicroUSBを、デバイス充電用にUSB Aポートを搭載。USB-AC充電器(別売)と接続したのちiPhoneなどを接続すれば、バッテリ本体とデバイスを同時に充電できる。デバイスへは1A出力に対応し、バッテリ本体の充電時間は約2時間(1.5A出力の充電器使用時)。「Made for iPod/iPhone」を取得しており、ケーブル長10cmのLightningケーブルとmicroUSBケーブルが付属する。電池残量は4段階のLEDランプで確認でき、保護回路として過充電 / 過放電 / 過電圧 / 過電流防止 / 短絡保護を装備する。本体サイズはW32×D90×H26mm、重量は70gg。
2015年11月19日Steinberg Media Technologiesは、iPad用に特別にデザインされたSteinbergのマルチタッチ対応音楽制作アプリ、Cubasisのライト・バージョン「Cubasis LE」をリリースした。価格は無料。同アプリでは、25のプリセットサウンドを搭載した付属のバーチャル音源「MicroSonic」とバーチャルキーボードを使ってリアルタイム演奏ができるほか、最大4オーディオトラック/4MIDIトラックでのレコーディングが可能。また、オーディオ編集を行うサンプルエディター、MIDI編集を行うキーエディター、ミキサー、4種類のオーディオエフェクト、オーディオミックスダウン/MIDI書き出しなどを使った作り込みも行える。さらに、Cubasis Project Importerを利用すれば、WindowsやOS Xで動作する「Cubase」に、Cubasis LEで作成したプロジェクトを読み込むこともできるほか、iTunesライブラリーからオーディオの読み込みも可能となっている。なお、同アプリの利用には、対応ハードウェアデバイスを接続して、機能制限の解除(アンロック)を行う必要がある。アンロックする前の状態ではCubasis LEはデモモードで起動および動作する。アプリ内課金(3,600円)にて、フル機能版のCubasisの全機能をCubasis LE内で有効化できる。対応ハードウェアリストは、メーカーWebサイトにて確認できる。
2015年11月18日アップルは11月9日、タブレットiPadシリーズの新製品「iPad Pro」のオンラインでの販売を11月11日に開始すると発表した。またApple直営店、特定の通信事業者やApple製品取扱販売店などにおいて、今週後半から店頭販売も始まる。価格は下位モデルの32GB Wi-Fiが94,800円、上位モデルの128GB Wi-Fi+セルラーが128,800円となっている。カラーは、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。オプションの「Apple Pencil」は11,800円。「Smart Keyboard」は19,800円 (チャコールグレイ、US Englishレイアウト)。iPad Pro Smart Coverが7,800円(チャコールグレイ、ホワイト)、iPad Pro Silicone Caseが9,800円(チャコールグレイ、ホワイト)となっている。iPad Proは、米Appleが9月に開催したスペシャルイベントで発表し、11月の発売を予告していた。12.9インチ (2,732×2,048、264ppi)の大きなRetinaディスプレイを装備し、ディスプレイ面積はiPad Air 2より78%も大きい。プロセッサはA9の高速版であるA9Xを搭載する。iPad Air 2に比べてCPU性能が最大1.8倍、グラフィックス性能も最大2倍向上した。3Dデザインの作成・レンダリングや、4Kビデオのマルチストリームの編集といったタスクでもスムーズに処理できるという。iPad Proは"プロ"のニーズに応えるiPadという位置づけであり、Apple自身がペン入力用のApple Pencilと、キーボードSmart Keyboardを用意した。Apple Pencilは圧力センサーと傾きセンサーを備え、新しいMulti-Touchサブシステムとタイミングコントローラを備えたiPad Proのディスプレイとの組み合わせで、ペンを使った豊かな表現を実現する。Smart Keyboardはカバーとハードウエアキーボードを兼ねており、Smart Coverと同じようにマグネットで簡単に着脱でき、折りたたみ方を変えることでカバー、スタンド、キーボードの3つのスタイルで利用できる。キーボード部分はファブリック素材にレーザーアブレーションによって一つずつキーが形成されており、わずか4ミリの薄さでもしっかりとした張力を持ち、安定して正確にタイピングできる。カメラは、背面のiSightカメラが8メガピクセル、前面のFaceTime HDカメラは1.2メガピクセル。Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、Touch IDを搭載。内蔵バッテリーは38.5Whで、最大10時間の使用が可能だ。本体サイズは305.7×220.6×6.9ミリ、重さは713グラム(Wi-Fiモデル)/723グラム(Wi-Fi+セルラーモデル)。
2015年11月10日○WikipediaをiPadで使いやすく何かを検索するとたいてい上位に出てきて、ある程度まとまった情報が簡単に手に入る場所として多くの人が利用しているのがWikipediaだ。内容的には一般ユーザーがそれぞれ書き込んだものの集大成であるため、必ずしも信頼できる情報ではないことが知られているが、それでも裏付けを調べながら利用している人は多いだろう。Wikipediaにはスマートフォン向けの表示スタイルがある。iPadで使う場合はPCで見ているのと同じレイアウトで見られるが、専用のビュワーアプリを利用すると、より便利になる。Wikipedia自身が用意したアプリもあるが、いろいろな機能がついていて面白いアプリが「iPad用のWikipanionアプリ」だ。○縦横で切り替わるレイアウトアプリを起動したあと、右上にあるフォームにキーワードを入力して検索してみよう。標準の状態では右肩に「English」と表示されており、検索結果も英語項目になるはずだ。この「English」をタップすると、言語の設定メニューが表示される。下の方にある「使用可能な言語」をタップ。このメニューでオンにした言語が検索対象となる。「English」と「日本語」の両方をオンにした場合は、英語の検索結果に続き、日本語の検索結果が表示されるリストになる。言語設定ができたら、改めて検索してみよう。縦画面の時にはごく普通のWikipediaといった印象だが、横画面にすると左側に独自メニューが表示される。端末の向きを変更するだけで表示切替えができるのが便利だ。○項目間移動や関連項目表示を1タップで実現横画面で表示される独自メニューは3種類あり、上部にあるボタンで切り替えられる。一番左は「目次」で、これはWikipedia内にある目次と同じ物だ。各項目をタップすると、縦方向の移動をスクロールせずに行える。遠い項目まで一気に移動できるのが便利だ。中央のボタンで表示できるのは「関連」となっており、ページ内移動ではなく、Wikipedia内を簡単に移動するためのメニューとなっている。同じキーワードを英語ページで見たり、関連用語のページを1タップで開ける。またリストの一番下にはWikipediaのトップページに移動できる「メインページ」と、どこに飛ぶかわからない「任意のページ」という固定リンクがある。特に「任意のページ」はキーワードと全く関係のないページが出てくるため、暇つぶしの読み物が欲しいような時にも便利だ。○細かいブックマーク機能で調べ物を快適に独自メニューの一番右のボタンは、ブックマークと履歴の表示ができる。下にある時計型ボタンをタップすると履歴が表示されるのだが、ブラウザと違ってWikipedia内の移動履歴だけが表示されるから、少し前に見たページをもう一度見たいというような時に使いやすい。下部で本を開いた形のボタンをタップした場合に表示されるのが、ブックマークだ。ブックマークはページではなく、項目ごとに行える。「ブックマーク」というタイトルの右にある「+」をタップした後、ページタイトルをタップするとページ単位でのブックマークになる。その下にある「ページセクションをブックマーク」をタップした後、表示される各項目をタップすれば項目単位でのブックマークになる。1度の作業では1つのブックマークしかできず、同じページ内でいくつもブックマークをしたい時には、一旦戻ってもう一度メニューを開いて作業する必要があるが、情報量の多いページで見たい部分を的確に拾い出せるのは良い。なお、ブックマークはフォルダを作って整理できる。ブックマークと履歴は、下に表示されている「編集」をタップすれば1項目ごとに削除できるから、より使いやすいように整理すると良いだろう。○有料アプリの追加でオフラインブラウズにも対応関連アプリとして「iPad用のWikipanion Plusアプリ」というものがある。こちらをインストールすると、表示したページをダウンロードしてローカルに保持できるようになるため、オフラインでも表示できるようになる。ほかの項目を見ている間もバックグラウンドでダウンロードしてくれるため、出かける前にいくつかのページをさっと表示しながら検索を繰り返し、少し時間をおいてから外出すれば、Wi-Fi版のiPadでも外出中に内容が読める。電波環境の悪いところで作業したい人や、外出中のデータ通信量を抑えたい人には有効な機能だ。利用料金:無料制作者:Robert ChiniPad用のWikipanionアプリ
2015年11月06日アジェンダは、富士フイルムのオンラインプリントサービスを利用して年賀状の作成ができるiPhone/iPad用アプリ「おしゃれデザイナーズ年賀状 フジカラー版」の提供を開始した。アプリ本体のダウンロードは無料。印刷には別途料金がかかる。「おしゃれデザイナーズ年賀状 フジカラー版」は、富士フイルムのオンラインプリントサービスを利用して年賀状の作成ができるというiPhone/iPad用アプリ。プリンタを所有していなくても、iPhone/iPad を使った年賀状づくりを楽しんでほしいという想いから誕生した。仕上がりは富士フイルムの銀塩写真プリントとなり、印刷の注文はオンラインで行う。iOS標準の「連絡先」アプリの住所録と連係しており、住所録を瞬時に読み込めるので、住所録を一から作る煩わしさがない。年賀状デザインは150種類を用意している。印刷は、10枚以上から受け付けており、1枚あたりの印刷料金は、両面印刷注文とデザイン面のみの印刷注文で異なる。宛名面とデザイン面の両面を注文する場合は、1枚192円(はがき代52円込み)×注文枚数+配送料となり、デザイン面のみ注文する場合は、1枚160円(はがき代52円込み)×注文枚数+配送料となる。なお、送料も注文枚数、配送方法によって異なる。印刷注文の受付は、11月2日より開始する。配送方法は自宅や勤務先など、指定した場所に直接届けてもらうか、富士フイルムグループの国内工場でプリント後、そのまま完成品をそのまま郵便ポストへ投函して届けてもらう「ポスト直接投函」のどちらかを選択できる。指定場所へ届けてもらう場合の配送料は、全国一律648円。5,000円以上注文した場合は無料となる。「ポスト直接投函」の配送料は無料。ただし、両面印刷で宛名とデザインの注文数が一致する場合のみ受け付けるとのことである。対応OSは、iOS 8.3以降。対応端末はiPad 2以降、iPad Air/iPad mini全モデル、iPhone 4s以降となっている。
2015年10月29日アジェンダは、iPhone/iPad用の年賀状作成アプリ「宛名職人2016 for iOS」の提供を開始した。ダウンロードは無料(アプリ内課金あり)。「宛名職人2016 for iOS」は、年賀状の両面を作成でき、AirPrint対応プリンタから印刷が行えるiPhone/iPad用アプリである。今回発売となった2016年版は、収録デザインが2016年の年賀状デザインとなったほか、対応OSがiOS 8.3以降に変更されている。アプリ内課金は、宛名印刷機能+フォント2書体(AR行楷書体HとAR行楷書体L)で960円、追加フォント3書体(AR丸ゴシック体M、AR祥南真筆行書体M、AR隷書体M)が各360円、有料デザイン126種が各240円となっている。なお、宛名面のお試し印刷が1枚ずつ10枚まで無料で行えるほか、11種類の無料デザインを収録している。対応端末はiPad 2以降、iPad Air/iPad mini全モデル、iPhone 4s以降となっている。
2015年10月29日iOSに付属のアプリ『写真』は、iPhone/iPadのストレージに保存された写真群をただ表示するだけでなく、撮影日時や行政区分(位置情報付きで撮影された写真に限る)をもとに分類する機能を備えている。アプリの右上に用意された検索フィールドに「2015年6月」や「千葉」などと入力すれば、条件に一致する写真をすぐに探し出してくれる。iOS 9では、音声アシスタント「Siri」の機能強化により、『写真』に蓄えられた写真も検索対象となった。「2015年6月に撮影した写真が見たい」や「千葉で撮った写真を見せて」などとSiriに命令すれば、たちどころに該当する写真が表示される。検索履歴としても残るため、何度でも再利用できるところがポイントだ。検索の条件には、日時と場所の両方を含めることもできる。Siriに命令する場合、「2015年8月に千葉で撮った写真を表示して」と言えばいいのだ。しかし、これをキー入力で実行しようとなると、文字数が多いため少々面倒なことになる。そこで利用したいのが「県20」というキーワードだ。この「県」は行政区分としての県を、「20」は西暦の上2桁を意味する。位置情報に「県」が含まれ、かつ撮影日時が西暦20××年の写真を表示せよ、という意味がこの3文字には含まれているのだ。なお、東京都を対象とする場合は「都20」、同様に大阪府/京都府は「府20」、北海道は「道20」となる。都道府県というざっくりとした区分では困るという場合には、検索結果のリストをタップしてみよう。タップした都道府県/年の範囲内で、より細かい行政区分の写真一覧を表示できるはずだ。表示したい写真の撮影日時/場所を絞り込めていない場合、この検索キーワードが役立つことだろう。
2015年10月14日一般的に「検索」といえば、WEBブラウザの専権事項だ。iPhone/iPadの場合、Safariを起動してURLバー兼検索フィールドにキーワードを入力、事前に選択しておいた検索エンジン(初期値はGoogle)で検索を行う。検索結果はSafariの画面に表示され、そこから外部WEBサイトに遷移する……という流れだ。しかし、調べたい対象が外部WEBサイトに掲載されている情報とはかぎらない。App Storeで販売されているアプリかもしれないし、これから向かおうとしている土地の位置かもしれない。ひょっとすると、自分のiPhone/iPad上にあるプライベートな情報かもしれない。ほしい情報がWEBにあるという確信がないかぎり、検索対象が広い「Spotlight」で検索するほうが好都合だ。このSpotlight検索、iOS 9で大きく変わった。検索範囲に大きな変化はなく、WikipediaやApp Store、『マップ』の情報も串刺しして検索できるが、「戻る」機能がくわわっている。ステータスバー左端に表示される「検索に戻る」をタップすることで、Spotlightの検索結果に戻ることが可能になったのだ。iOS 8のSpotlightでは、ひとたび検索結果からSafariや『マップ』に遷移すると、タスクが切り替わってしまい、もういちどSpotlightを開き直さなければならなかった。すぐに開けば検索結果は残っているが、Safariなどのアプリを閉じたうえでSpotlightを起動しなければならず、操作のタイムラグが発生する。一方、iOS 9のSpotlightは遷移直前のSpotlightの画面へ直接戻れるので、タップ1回で操作が完了する。この改良により、WEBで(Safariで)関連情報を調べてからApp Storeでアプリをダウンロードする、マップで目的地を確認してからWikipediaで歴史をひもとく、といった使い方が可能になった。とりあえず検索するなら、Spotlightがお勧めだ。
2015年10月05日パイオニアは10月1日、iOS用音楽再生アプリ「Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~」をアップデートし、iPhoneやiPadへの音楽CDリッピングにおいて業界最速を実現したと発表した。Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~は、iOS端末と同社Stellanovaシリーズのワイヤレスユニット「APS-DA101J」シリーズを連携させるためのアプリ。iPhoneやiPadのローカルライブラリに保存した音源と、iTunesから同期した音源を管理できる。同アプリでハイレゾ音源を再生するには、動作確認済みのUSB DACと接続してアプリ内課金1,200円を支払う必要がある。ただし、パイオニアのUSB DAC「APS-DA101」と接続した場合は、課金なしでハイレゾ音源を楽しめる。今回のアップデートにより、iPhoneやiPadへの音楽CDリッピング時間が、従来から約25%短縮。約60分の音源をiPhone 6に取り込む場合、従来は6分48秒かかっていたが、5分12秒でできるようになった。このほか、音楽CDの音源をStellanovaシリーズのワイヤレスドックを介してUSBメモリやHDDなどに取り込む機能や、iPhone・iPadのローカルライブラリと外部メモリに同時リッピングする機能を追加した。Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~の対応ファイル形式はWAV、IFF、ALAC、AAC、MP3、FLAC、DSD。対応OSはiOS 7.1以降。
2015年10月02日米Appleは9月9日(現地時間)、米サンフランシスコで開催したスペシャルイベントで「iPad Pro」を発表した。iPadで最大となる12.9インチのディスプレイを搭載。強化されたA9Xプロセッサは「デスクトップ並みのパフォーマンス」(Apple)を備える。純正アクセサリとして、iOSデバイス向けに初めて専用スタイラスペン「Apple Pencil」とキーボードカバー「Smart Keyboard」を提供する。12.9インチディスプレイは、解像度が2732×2048ピクセル(264ppi)。本体サイズは305.7×220.6×6.9ミリで、重量は713グラム(セルラーモデルは723グラム)だ。大きなディスプレイはドキュメントや写真を大きく表示し、ドローイング・アプリなどでは広いキャンバスになる。従来のiPadはコンテンツを消費するためのデバイスだったが、iPad Proはクリエイティブな作業にも適している。そこでペンや筆のように使えるインプットデバイスとしてApple Pencilを用意した。高解像度のディスプレイが効率的かつ反応よく動作するように、酸化物TFT、可変リフレッシュレート、タイミングコントローラを採用し、指に加えてApple Pencilを用いたなめらかな入力を可能にした。Apple Pencilで描き始めてから画面に表示されるまでの遅れ、いわゆるレイテンシは「実質ゼロ」といえるほど小さいそうだ。筆圧に加えてApple Pencilの傾きも検出するので、極細の線から太い線、濃淡まで様々な表現を描き分けられる。12.9インチディスプレイはソフトウエアキーボードをフルサイズで表示でき、快適なタイピングが可能だ。Smart Keyboardを使うと、画面をキーボードで隠すことなく、フルサイズキーボードを利用できる。Smart KeyboardはSmart Coverと同じように、マグネットでiPad Proに接続する。Smart Coverはカバーとスタンドを兼ねるが、Smart Keyboardは折りたたみ方を変えることで、スタンド状態で手前にキーボードを広げて使用できる。キーボードは全体がポリウレタンでカバーされているが、レーザーアブレーションによってキーが形成されており、一つひとつのキーが正確に反応する。A9Xチップは、CPUパフォーマンスがiPad Air 2が搭載するA8Xの1.8倍、グラフィックス性能は2倍だ。3Dデザインの作成・レンダリングや、4Kビデオのマルチストリームの編集といったタスクでもスムーズに処理できるという。4つのスピーカーを搭載しているのも特徴の1つ。縦向き・横向きを認識し、上の2つのスピーカーがより高い周波数を優先し、常にバランスのよい鮮明なサウンドを届ける。iSightカメラは8メガピクセル、5枚構成のF2.4レンズを備える。FaceTime HDカメラは1.2メガピクセルセンサーとF2.2レンズの組み合わせ。Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、Touch IDを搭載。内蔵バッテリーは38.5Whで、最大10時間の使用が可能だ。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。ストレージは32GB、128GB。11月発売を予定しており、価格は32GBのWi-Fiモデルが799ドル、128GBのWi-Fiモデルが949ドル、128GBのWi-Fi+セルラーモデルが1079ドル。Apple Pencilは99ドル、Smart Keyboardは169ドルとなっている。
2015年09月10日タブレット端末のビジネス利用において、事例数ではiPadが70%、導入台数ではAndroidが74%とそれぞれ多数を占めている実態が、シード・プランニングが9月7日に発表した調査結果で浮かび上がった。同調査は、同社が把握するタブレット端末のビジネス利用380事例・222万5,000台と支援ソリューション270事例を対象に、2015年6月に実施したもの。対象分野は、教育、小売業、金融・保険・サービス業など9分野。2010年6月の調査における利用事例は端末導入と支援ソリューション事例の合計で28事例であり、5年間で23倍に増えている。2012年6月時点の調査では、ビジネス利用事例が181件、支援ソリューションが132件であり、3年間で2倍強に増えた。導入事例380件を分析すると、事例数に占めるiPadの導入は7割、導入台数ではAndroidが74%の163.8万台となっている。利用分野別の導入台数では教育が最多であり、全導入台数の68%(151.8万台)を占める。以下、金融・保険の同11%(23.2万台)、サービス業の同8%(18万台)と続く。支援ソリューションの対象となる端末をOS別に見たところ、iPadが単体OSとしては最多だった。一方でOSを選ばないマルチOS化も進んでおり、今回の調査では43%がマルチOS対応となっている。
2015年09月08日KODAWARIは9月12日より、同社が運営するiPhone/iPadのケースやカバーの専門店「SHOWCASE」を札幌にオープンすると発表した。同店舗は、札幌に新しくオープンする複合施設「Le trois(ル・トロワ)」内の2Fに出店予定で、東京・秋葉原にある「SHOWCASE 秋葉原」に続き、これが2店舗目となる。同店舗では、リーズナブルな製品からハイエンド製品まで幅広いラインナップを揃え、高い専門知識を有するスタッフが顧客のニーズに合わせたサービスを提供。熟練スタッフによるフィルム貼りサービスや、永久保証サービスも行う。秋葉原店同様、直接商品を手にとって触れられるスペースを設け、ゆっくりと落ち着いて利用できる空間を目指すとのこと。なお同店舗では、オープニング記念として、9月末までに同店にて製品を購入した来店者に、スマホがペンになるボールペン「Jackpen」を1本プレゼントする(先着300名)。
2015年09月07日●片方は現行機種のままに?9月9日のアップルスペシャルイベントが近づいており、ネット上を飛び交う噂話に一喜一憂している人も多いはず。本稿では新型iPadについて、ネットで流れている噂などを総合し、製品像を予想してみる。○今回「Air」はアップデートしない?現在、iPadは9.7インチの「iPad Air 2」と、7.9インチの「iPad mini 3」の2機種が販売されている。CPUはAir 2が最新のApple A8(正確には3コア版のA8X)、mini 3が1世代前のApple A7を搭載している。順当にいけば今回は「Air 3」と「mini 4」になるが、昨年あたりからタブレット販売が失速してきており、その影響はiPadといえど例外ではない。そこでまことしやかに流れているのが、今年はAirとmini、片方のラインだけがアップデートし、もう片方は現行機種のままいくという情報だ。どちらがアップデートするかは情報が流れる時期によってまちまちなのだが、現在主流なのはAirがアップデートを見送り、mini 4になるという噂だ。iPad mini 3は世代的に2世代遅れになり、iOS 9の新機能であるマルチタスクにも対応しないため、mini 4でCPUなどをアップデートしてこれに対応させるというのは十分あり得る話だ。この場合、mini 4の内部は現行のAir 2と同等、すなわちCPUがApple A8世代(発熱の問題もあるためA8Xになるかは不明)になる。その他の部分、たとえばLTEモデルでは新型iPhoneで見込まれるLTE Advanced対応になるかといった部分は不明だが、Air 2と部品調達を合わせるなら対応は見送られるかもしれない。このあたりはスペックがものをいうIT業界的には寂しいが、LTE Advanced対応のエリアがまださほど広くないことを考えれば仕方がないとも割り切れるだろう。カラーリングは現行と同じ3色(スペースグレイ、シルバー、ゴールド)で、ローズゴールドが増えるかどうかは未知数。個人的にはiPadには採用されないと見ている。●iPad Proはどうなる?○大型画面の「iPad Pro」が登場か?iPad製品ラインで大きなトピックになるとすれば、以前より噂されていた大型画面の「iPad Pro」がいよいよ登場する可能性が高まっていることだろう。噂は一昨年あたりからあり、出る出ると言われては延期が続いていたが、タブレット市場の失速を前に、カンフル剤としていよいよ投入が決まったというところだろうか。あるいは最近の、アップルとIBMやシスコの提携でも見られるように、エンタープライズ市場でのiPad需要増を見越して、プレゼンテーションなどの利用価値が高い大型iPadに勝算があると見たのかもしれない。iPad Proは12.9インチの液晶を採用するといわれており、画面と枠の比率がiPad Airやminiと同程度だと仮定すると、ほぼA4の紙と同程度のサイズになるだろうか。このサイズになると片手で持つのはさすがに厳しそうで、重さも1kg近くなりそうだ。ボディサイズに余裕があるためか、噂ではLightningコネクタに加えてUSB Type-Cまたはmicro USB端子が追加されるという話もある。これはiPadとしては邪道にも見えるが、周辺機器などを接続する必要が出た際には役立つだろう。スペックについては不明な点が多いものの、ハイエンドな端末だけに性能も最高のものが投入されるはず。Apple A9かその派生CPU(A9X?)が搭載されるだろう。LTEモデルがあれば、LTE Advanced対応になるのはほぼ確定と見ている。画面解像度が気になるところだが、現行モデルがすでにQXGA(2048x1536)とかなり高解像度であり、画面比率も4:3と、今の流行からは外れている。ここでiPad Proがワイド画面を採用する可能性も考えたが、iPadの良さは4:3という画面比に依拠するところが大きい気がするので、案外解像度はそのままで行くのではないだろうか。○価格はどうなる?iPad mini 4については現行のiPad mini 3と同等レベルの価格に収まるだろう。問題は新ラインとなるiPad Proだ。主なターゲットがエンタープライズ市場や教育市場であり、iPad air 2より上のモデルということで、価格はWi-FIモデルで700ドル前後~1000ドル前後、セルラーモデルで900~1200ドル前後になるのではないだろうか。こうなるとMacBook Airとの価格逆転が起きてしまうわけだが、用途が異なることである程度は正当化もできるだろう。もっともタブレット市場の低迷に合わせ、iPadライン全体が価格改定して少し安くなる可能性は残っており、この場合はギリギリで1000ドル弱程度を上限に収まるかもしれない。
2015年09月06日ワコムは、極細ペン先を採用したiPad専用の筆圧感知スタイラスペン「Bamboo Fineline 2」を10月に発売する。ブラック、グレー、ブルー、ゴールドの4色展開で、ブラックとグレーは全国の量販店と同社直営のオンラインショップ「ワコムストア」で販売される(ブルーとゴールドはワコムストア限定)。価格はオープンで、ワコムストアでの参考価格は8,078円。同製品は、極細ペン先(1.9mm)と筆圧感知機能の採用により、iPadの画面上に細かい文字やスケッチを思い通りに書くことができるスタイラスペン。新しいペン先はタッチスクリーン上でのよりスムーズで静かな書き心地を実現したほか、より持ちやすいデザインへと改良された。また、書いている途中で手のひらや指が邪魔しない「パームリジェクション機能」がさまざまなアプリでサポートされるなど、ノートとペンのような書き味に近づいているという。主な仕様は、長さは150mm(ペン後部にキャップを付けた状態)、重さは19g。最小直径は10mmで最大直径は12mm。バッテリーは2時間のUSB充電で約20時間の使用が可能。対応機種は、iOS 8以降のiPad Air 2、iPad Air、iPad mini 3、iPad mini 2、iPad mini、iPad(第4世代)、iPad(第3世代)。このほか、キャパシティブスタイラス「Bamboo Alpha」と、ペン入力対応 Samsung デバイス用の筆圧感知スタイラスペン「Bamboo Smart for Samsung Galaxy Note」も同時に発表された。価格はBamboo Alphaが1,382円、Bamboo Smart for Samsung Galaxy Noteが5,184円(どちらもワコムストアでの参考価格)。
2015年09月04日現在、アップルのWebサイトでは「iPadですべてが変わる」と題された特設ページが開設されている。「クッキング」「学ぶ」「スモールビジネス」「旅に出る」「模様替え」という5つのシーンで、iPadをどのようなアプリを用いて活用するかを紹介し、その魅力を伝えるというものだ。今回はその中から「旅に出る」にフォーカスし、8月23日、Apple Store, Ginzaにて開催されたトークイベント「iPadが変える旅:人生が変わる旅に出よう」の様子をお届けする。同イベントでは、旅で人生を変えてきたという、いわば旅のプロフェッショナルが集い、旅するということ、ワークスタイル、ライフスタイルについて語り合った。登壇したのは、トラベルプロデューサー、旅行作家として世界各地のプロジェクトに携わっている江藤誠晃さんと、「旅で世界を、もっと素敵に」を理念に旅のイベントやマーケティング事業を展開している株式会社TABIPPOの代表・清水直哉さん、コンテンツ・ディレクターの前田塁さん、マーケティング・ディレクターの篠原輝一さんの4名。本イベントはTABIPPOが主催する、「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトにした学びの場「旅大学」のプログラムの一環として実施された。通常、講義は有料とのことだが、今回はApple Store, Ginzaで無料開催の運びとなった。「旅が変わる、働き方が変わる、人生が変わる」をテーマに据え、iPadが旅のスタイルをどのように変えていったかを紹介していった。江藤さんとTABIPPOのメンバーとは親子ほど年の差があるという。江藤さんは1985年に初めて海外旅行に出かけたとのことだが、30年かけて辿りついた現在は、当時と比べるとICT機器により状況が一変したと言い、昔はこんなことできなかった、こんなことなかったと事例を挙げて解説してくれた。iPadのようなデバイスはもちろんなく、旅行先から電話をかけるのも骨が折れる時代だったのだ。江藤さんによれば、iPadを持って海外に出ると、ある種の不安が解消されるそうである。iOS標準搭載の「FaceTime」を使えば、日本に残してきた家族とビデオ通話ができる。FaceTimeは無料(SIM入りのiPadで通信する場合は契約形態でパケット代が発生する場合あり)で利用可能なので、気になることがあったり寂しくなったりしたときも、思いつきで相手と話ができる(時差には注意)。江藤さんは引き続き1985年当時の状況と、iPadがある現在とを比較して論じる。85年の初めての海外、香港・マカオへの旅行では、「時計」「カメラ」「電卓」「辞書」「筆記用具」「地図」「方位磁石」「ポータブルカセットプレーヤー」「ガイドブック」「小説などの書籍」をスーツケースに忍ばせたそうだ。これだけでも相当な荷物であるが、列挙した持ち物は、今では全部iPadの中に収まるのである。iOS標準の「時計」は目覚ましとして使えるのはもちろん、世界時計から、各地域の現在時間が一目で分かる。先ほどのFaceTimeする時間も、これでチェックすれば相手に迷惑をかけずに済む。iPadでは一度に6地域の時間が表示でき、各地の天気と気温も表示される。ジェットセッターには嬉しい機能だ。カメラももちろん、iPadに内蔵されている。85年当時はフィルムカメラだったので、撮れているかどうか帰国して現像するまで分からなかったが、iPadならその場で綺麗に撮れているかどうかわかる。動画も撮れるので、別途ビデオカメラを携行する必要もなくなった。「地図」アプリは折りたたみの地図や方位磁石、場合によってはガイドブックの機能も兼ねる。iPadは画面が大きいので位置の把握もしやすい。電卓はiPadでは用意されていないが、サードパーティが提供する「Currency」では、計算機能のほかに通貨の換算機能がある。江藤さん曰く「まけてくれ」といった値段交渉にも便利とのことだ。辞書もサードパーティから数多くのアプリが提供されている。辞書は先にあげた持ち物リストの中でも大きく重いアイテムのひとつだが、iPadからスマートにアクセスできるようになる。辞書や翻訳アプリを活用するのも良いが、他の手段もある。TABIPPOの清水さんは英語が苦手と謙遜していたが、iPadがあれば英語ができなくても世界一周できると言う。iPadで絵を描いて意思疎通を図ることも出来るし、所持していればなんとかなると自身の経験を伝えた。カセットテープも旅のお供で、何本も持っていったが、iPadに音楽を格納しておけばよくなった。ムードに合わせた音楽を聴きたいのであればApple Musicに加入していれば、おすすめのプレイリストからその場の雰囲気にマッチした曲を選ぶこともできるだろう。移動時間も、iTunesから映画、iBooksから小説をダウンロードしておけば暇が潰せる。LCC(Low Cost Carrierの略:格安航空会社)では座席に各種サービス提供用のモニターが用意されていないこともあるが、意外とUSBの給電が可能であったりすることがあり、iPadを長時間使用する際にバッテリー消費を気にせず楽しめる。江藤さんは、LCCのメリットを享受するのに荷物の持ち込み制限を越えてオーバーチャージをとられるのは損(大抵は7kgまで)、多くチャージをとられないように荷物は減らしたい、ならば、あらゆることを賄えるデバイスに任せたいとiPadの優位性を指摘する。最近はムービーの入った電子書籍をiBooks Authorで制作しているという江藤さん、電子書籍に貼り込む動画の編集もiPadで行っているらしい。使っているアプリは「Animoto Video Maker」とのことだ。このアプリでは旅先で撮った写真をムービー素材にすることができ、簡単に動画を作成できる。同じことはアップル純正の動画編集アプリ「iMovie」でも行える。iMovieは32GB以上のモデルのiPad Air 2/iPad miniであればプリインストールされている。16GBのモデルでも、購入後、無料でダウンロードできるので、使わない手はない。もしかしたら、ここまでの紹介で、それって全部iPhoneで良いのでは? と思った方もいるかもしれない。しかし、登壇した4人は、本物の旅人は間違いなくiPadを選ぶと口を揃える。地図アプリの項で見たように見やすい画面に依るところが大きく、絵を描いて何かを伝えようとする場合でも、iPhoneの画面よりも情報量が多くなるからだ。Macと比べた場合でもスピーディーに起動できるということで、機動力も全く異なるという。だからiPadなのだと。様々な局面で工夫してアイディアを形にしていけるのもiPadならでは、とも説いた。iPadで旅のスタイルが変わると、仕事のやり方も変わる。旅行先からiPadで原稿や企画書を作って送ることもできるから、移動しながら仕事をするということが簡単になる。そういったスタイルで仕事をする人が時代の主役になっていくのではないかという考えを江藤さんは示した。ライフスタイルやワークスタイルが変わると、休みでなくても海外で仕事しながら遊ぶといった風になるのではないかと想像を膨らませていた。こうなると、やはり人生そのものが変化していくことになるのだろう。「旅大学」に於いては、教室は世界である。iPadから世界を覗くと、そこでは座学だけでは得られないものが沢山ある。アップルのWebサイトは立体的に動く教科書、様々なアプリを使った事例が紹介されており、そこでは世界中の子供たちがいきいきとiPadを使う様子が捉えられている。江藤さんはiPadの向こうに世界の学びがあるということを敷衍していく活動に取り組みたいと熱弁を奮う。最後のQ&Aでは、旅の前と後で変わったことは?という質問に、旅の最中にiPadから情報発信をすることが多くなった(TABIPPO・篠原さん)、iPadの中身が人と違ってくる、使い込めば込むほど自分の個性に繋っていく(TABIPPO・前田さん)、やりたいことを当たり前のようにやれるようになった(TABIPPO・清水さん)と答え、江藤さんの、iPadは自分を表現する、人とコミュニケーションするのにぴったりなツールという台詞でイベントは締めくくられた。
2015年08月26日Avid Technologyは、同社Pro Toolsなどのオーディオおよびビデオソフトウェアを、iPadを使ってワイヤレスでリモートコントロール可能なアプリ「Pro Tools | Control」を公開した。価格は無料。同アプリは、マルチタッチ操作に最適化されたユーザーインタフェースにより、快適かつ高度なリモート環境を簡単に構築できるよう設計されている。iPadアプリによる直感的なセッションのレコーディングやミキシング、各種トラックセッティングなどを実現するMixer viewを搭載。また、Tracks viewでは同時に40トラックもの視認が迅速に行える。さらに、1タップで複数のキーストロークおよびショートカットを実行するカスタマイズ可能なボタンなども装備し、同社S3やArtist Mixのワークフローの強化・拡張にも適する。対応ソフトウェアは、Avid Pro Tools 12.1以降、Avid Pro Tools | HD 12.1以降、Avid Media Composer 8以降、Apple Logic Pro X、Steinberg Cubase 8、Steinberg Nuendo 6.5など。その他、EUCON(EuControl 3.3)に対応したソフトウェアをサポート。なお、5GhzのWi-Fiネットワーク利用が推奨されている。
2015年08月24日子育ては24時間、365日、休みなし。でも、ママだって掃除や洗濯、ご飯の準備と、やることはたくさん。そんなときについ頼りがちなのが、スマホやiPadなどの電子機器です。いまは、幼い子どもが簡単なタッチパネル操作でパズルやゲームを楽しめるアプリも充実しているので、電車のなかでちょっと静かにしてほしいときなどにも大活躍します。1~2歳の子どもが上手に画面をタップしてパズルを完成させる、その力には驚かされてしまいますよね。でも、よくないとは思いつつ、「いまだけ……」という気持ちで取ってしまうこの行動が、子どもの将来に暗い影を落としてしまうかもしれません。今回は「Daily Mail」公式サイトを参考に、iPadが子どもに与える悪い影響についての調査をご紹介します。■4割の親が「なだめるため」にiPadを使用オーストラリア・カーティン大学の研究チームは4歳以下の子ども159人(2歳以下の子ども30人を含む)を対象に調査を行い、毎日30分以上連続してiPadを使っている子どもは大人になって慢性首痛や背中痛に悩まされる可能性が高まる、と発表しました。その要因は、電子機器を操作しているときの姿勢。幼い時期に、iPadやスマホの上で背中を丸めた姿勢を長くとりつづけると、成人期の筋骨格形成に悪い影響を与えるというのです。研究では、子どもの6割が1時間かそれ以上、タブレット端末を使っている実態を把握。また、親たちの40%以上が、子どもを静かにさせるために電子機器を使っていることも明らかにしました。カーティン大学のこの研究では、幼い子どものテレビ視聴時間についても調査。159人の4歳以下の子どものうち4分の1がテレビを平日1時間以上、50%が週末に1時間以上視聴していることを発見しました。テレビ画面の、ときに暴力的なまでに強い刺激が幼い子どもに与える影響は少なくありません。こうして毎日1時間以上、かがみこんだ姿勢をとりつづけたり目を酷使することが、将来の子どもの成長に悪い影響を与えているのです。■テレビ、電子機器は1日30分以内を目標に研究に関わった人間工学の専門家、ステファニー・キャシディ氏は、幼い子どもたちが電子機器に費やす時間は1日30分以内に抑えるべきだと主張します。日本の小児科医学会の「子どもとメディア」対策委員会も、このことについて問題を提起。乳児期にメディアに触れさせることは外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招く、と強く警鐘を鳴らしています。子どもの運動不足や睡眠不足、さらにはコミュニケーション能力の低下を招き、はては心身の発達に遅れをきたすことすらあるというのです。子どもが電子機器に必要以上に触れることの恐ろしさは、その影響が「現在」ではなく「将来」に現れてくるところでしょう。子どもはすぐに電子機器に夢中になり、機嫌をなおしてくれます。しかも、その悪い影響がすぐには現れてこないため、なだめるためについ使いたくなってしまうもの。しかし、4歳以下の子どもたちの場合、親が与えなければ電子機器を使ってなにかをすることはありません。あのアップル社の元CEO、スティーブ・ジョブスも、子どもたちが電子機器に接する時間は制限するべきだと考えていたそう。幼いうちは、テレビやiPadの使用は一日30分以内、テレビからは充分に離れて視聴する、iPadを使う時には背中にクッションを当てたりテーブルに置いて姿勢よく使い前かがみの姿勢にならないように注意をしてあげるなど、その使い方に充分配慮することが不可欠です。筆者自身、1歳の息子を持つ者として無関心ではいられません。子どもの未来を守るため、小さい子どもを持つママは、この研究結果を電子機器とのかかわりについてもう一度考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。(文/よりみちこ)【参考】※Children who spend more than 30 minutes a time on their iPads could suffer from chronic neck and back pain in later life-Daily Mail Online※「子どもとメディア」の問題に対する提言―日本小児科医会
2015年08月02日サンコーは7月29日、Lightning接続する「電池要らず! iPhone/iPad用有線ミニキーボード」を発売した。直販サイト「サンコーレアモノショップ」での価格は4,480円(税込)。電池要らず! iPhone/iPad用有線ミニキーボードは、Lightning接続して使うiOS端末用のキーボード。キーボード側のLightningケーブルを端末に挿せば、すぐにタイピングを行える。接続したiPhoneやiPadから電源を得るため、電池などを必要としない。パンタグラフ方式のアイソレーション設計となっており、キーピッチは約19mm、キーストロークは約3mm、キー配列はUSキーボードに準拠する。本体サイズはW286×D122×H21mm、重量は312g。コネクタを除くケーブルの長さは455mmだ。対応機種はiPad(第4世代)、iPad Air、iPad mini、iPhone 5 / 6 / 6 Plus。対応OSはiOS7.1以上だ。
2015年07月30日東京メトロは23日、2015年8月1日より、東京メトロが管理する全駅でiPadを導入すると発表した。駅社員によるサービスの充実などを目的としている。東京メトロでは、2010年12月1日からサービスマネージャーがiPadを活用した利用客への案内サービスを行っていたが、駅社員についても利用者への案内向けに導入を検討していた。2014年5月1日からは一部の駅において、駅社員を対象に試験運用を実施、結果が良好だったため、今回採用が決定した。使用端末は「iPad Air 2」870台。東京メトロ全駅の駅事務室、定期券うりば、一部を除いた改札口に配備される。見込まれる導入効果は、インターネットやアプリ活用による案内サービスの品質向上、音声翻訳アプリ「VoiceTra4U」を使った多言語への対応、輸送障害時における駅事務所と改札口間の情報共有などだ。
2015年07月27日●GPSなしで位置情報がわかる仕組み先日発売された第6世代iPod touchや、歴代iPadのWi-FiモデルはGPSを搭載していない。Windows、Macを問わず、パソコン本体もほとんどがGPSを搭載していない。しかし、さまざまな位置情報サービスはGPSを搭載していない端末の位置情報を、かなり正確な形で把握している。これはどのような仕組みによるものだろうか?○Wi-Fiアクセスポイントから解析iPod touchなど、GPSのない端末が位置情報を知る仕組み、それはズバリWi-Fi(無線LAN)を利用している。Wi-Fiは個々の機器(クライアント)と、基本的に位置が動くことのないアクセスポイントで構成されているが、アクセスポイントの正確な位置がわかれば、そのアクセスポイントに接続している機器は、電波が届く範囲にいると絞り込める。また、今は同じエリア内に複数のアクセスポイントがあることも珍しくないが、複数のアクセスポイントの電波がつかめるところでは、それぞれのアクセスポイントからの反応速度を見れば、さらに高い精度でクライアントの位置情報を把握できる。アップルはこれにより、屋内で正確な位置情報を提供できる仕組みの特許を取得しており、駅やデパートといった公共施設内での案内サービスなどに利用しようとしているようだ。●肝心の精度は?○Wi-Fiの精度はどうなのか肝心の精度だが、大雑把なところで誤差は最大直径100m以内、アクセスポイントが集中しているような場所では数メートル程度の誤差が期待できる。GPSの数センチ単位にはかなわないが、それでもかなりの精度が見込めることがわかるだろう。例えば「iPhoneを探す」機能で落としてしまったiPod touchを探しに来た場合、ある程度正確な位置がわかれば、サウンドを鳴らすことで気づく可能性が高まる。また、建物の中で隣の店と見分けるのも、10m程度の差がわかれば十分だろう。正確に狙撃するわけではないので、位置情報は数メートルまで絞り込めれば十分ともいえるわけだ。アクセスポイントの位置情報の取得は、スマートフォンの登場初期にはすでに始められており、Googleやアップル、その他ソニーなど、いくつかの位置情報を提供するサービスは、自前でアクセスポイントの位置情報データベースを持っている。こうした情報はスマートフォンで位置情報を利用するたびに蓄積されていたのだが、中には別の手段でごっそりと獲得しようというケースもある。以前、Googleが同社のストリートビュー撮影車にWi-Fi電波を拾う仕掛けを付けて、無断でアクセスポイント名などを収集していたことが発覚し、非難されたという事件がまだ記憶に新しい人は多いのではないだろうか。また、逆にサービス側が正確な位置情報を提供したいと考える場合もあるだろう。例えばIngressのポータルのように、動かないランドマークをマークするなら、システム側があらかじめ極めて正確な数値を割り当てられる。●位置情報を取得されないために○位置情報を取得されたくない場合は?Wi-Fiアクセスポイントの情報が勝手に登録されていたということは、自分が知らないうちにアクセスポイント名と実際の住所につながる位置情報がひも付けられているということになる。機械的に集められた結果とはいえ、勝手にそのような情報に使われたくないという人もいるだろう。位置情報を取得する側の言い分としては、無線LANアクセスポイント名(SSID)はオープンでパブリックな情報であり、自分たちはその情報を取得しているだけだ、ということになる。その情報を取得されたくなければ、「うちは構わないでください!」という意思表示をしてくれ、ということだ。ずいぶん勝手な言い草なようにも思えるが、いずれにしても位置情報を集められないためには「オプトアウト」という手法で情報収集をやめさせることができる。Googleはアクセスポイント名の最後に「_nomap」を追加することで、この名前のSSIDの収集をやめてくれる。アップルなどほかのサービスもこの名前でいいようだ。余談だが、マイクロソフトはWindows Phoneを使ったWi-Fi位置情報収集をやめるためのオプトアウトの仕組みに、SSIDの最後に「_optout」と書け、としている。何もこんなところで個性を出さなくてもいいと思うのだが、GoogleとMSの両方に手を引かせたい場合に、「_optout_nomap」と書くのか、「_nomap_optout」が正解なのか、ほかの手段があるのかないのか、はっきりしてもらいたいところだ。
2015年07月22日メディバンは15日、無料のマンガ・イラスト制作ソフト「メディバンペイント タブレット」のiPad版アプリを公開した。App Storeよりダウンロードが可能。「メディバンペイント タブレット」は、PC版の「メディバンペイント」をタブレット向けにカスタマイズしたイラスト・マンガ制作アプリ。イラストやマンガを描く際に使用するトーン、背景、テクスチャーなど700種類以上の素材に加え、複数のブラシ機能やコマ割りといったマンガ制作に必要な機能を備えている。既にAndroid版をリリースしており、iPad版はそれに続く形となった。制作データは容量無制限のクラウドサーバーに保存できるほか、複数ユーザーとデータを共有してチーム制作も行える。また、PC版で構築したブラシやパレットなどの環境設定をiPad版アプリでも再現できる「クラウド同期機能」を搭載した。今後、7月中にAndroid向けアプリ「メディバンペイント ミニ」のリリースを予定。iPhone版アプリは2015年の夏に提供する見込みだ。
2015年07月16日Waldorf Musicは、ドラムサウンドに特化したiPad用シンセサイザーアプリ「Attack Drums」を発売した。価格は2,400円。同アプリは、2001年に発売された同社のVSTプラグインして登場した、「Attack」のサウンドとコンセプトをベースしているドラムシンセサイザーアプリ。24パートのサウンドエンジを搭載し、独立して使用できる4つのエフェクトスロットや、ポリフォニックスタップ対応のパターンシーケンサー(最大999パターン)、トリガーパッド、ミキサー、レコーダーなどの各種機能も装備されている。さらに、Audiobus、Inter App Audio、AudioCopy / AudioPaste、ソングのオーディオファイル書き出しなどもサポートし、その他の音楽アプリやコンピューターとの連携も可能。対応OSは、iOS 7.0以上。iPad 2、 iPad 3(Retina)、iPad 4、 iPad mini(1/2/3)、iPad Air(1/2)のモデルに対応する。
2015年07月16日エアバス(本社:仏トゥールーズ)は7月8日、低コスト航空会社(LCC)のPeach Aviationが、エアバスが提供するiPad用エレクトロニック・フライト・バッグ(EFB)のアプリケーション、「FlySmart with Airbus」の導入決定を発表した。「FlySmart with Airbus」アプリを導入することにより、PeachのパイロットはiPad上でエアバスの運航マニュアルを閲覧できるようになる。また、離着陸性能のコンピューター計算が可能で(当局の承認を前提)、Peachが運航する全ての路線ネットワークにおいて、最適かつ正確な離着陸時の運用が可能になる。Peachの井上慎一代表取締役CEOは、「Peachがエアバスの提供するこのアプリを導入することで、より高品質なオペレーションを実現できるようになります。また、紙であったマニュアルが電子化されることは、運航効率の改善にもつながります。本アプリは、今後Peachがサービス品質を向上させる上で重要なツールのひとつとなります」とコメントした。Peachはまた、エアバスが提供するオンサイトサポートを利用することができるようになる。これは、PeachのEFB適合プランの策定や既存の機構およびプロセスの分析などを含んでいる。Peachは現在、A320を15機運航させており、7月からさらに5機のA320が順次引き渡される予定となっている。
2015年07月08日PreSonus Audio Electronicsは、同社DAWソフトウェア「Studio One 3 Professional」のiPad用リモート・コントロールアプリ「Studio One Remote」を発表した。価格は無料。同アプリでは、Studio One 3 Professionalに対する一般的なトランスポートやミキサーのコントロールのみならず、編集/エフェクト/オートメーション/イベント/インストゥルメント、そしてマクロ機能などの各コマンドの実行、パワフルなXYベクターパッドでエフェクトチェーンの制御なども行える。さらに、マクロコントロールにより、エフェクトチェーン内のプラグインの重要なパラメーターのほとんどに素早くアクセス可能。アサイン可能な8系統のノブ、8系統のボタン、2系統のXYベクターパッドを使用しての、個々のプラグインのコントロールにも対応する。なお、Studio One純正のネイティブエフェクトについては、あらかじめプログラムされており、サードパーティ製AU/VSTプラグイン・パラメーターはStudio OneのControl Link機能を使用して簡単にアサインできる。
2015年07月08日●iPadで効率良くメモをとるには?みなさん、メモってどうやって取っていますか?筆者の場合、どちらかというとテキストのデジタルデータのメモの方が好きです。多くの場合、記事やブログなどに使うためにメモするため、箇条書きのメモが取れれば良いからです。例えばこの原稿のためのメモは、iPhoneの「iA Writer Pro」を使って、近所のコインランドリーで雨上がりの大量の洗濯をしている合間に書いています。アメリカのアパートの多くは部屋に洗濯機がなく、街のランドリーで洗濯し、強力すぎる乾燥機にかけて持ち帰るのが普通。この待ち時間、ぼんやりと考え事をするのにちょうど良いのは、目の前出回る洗濯物の単純な動きのせいでしょうか。デジタルのテキストのメモを取るには、思考を妨げない使いやすいキーボードが重要です。iPhoneのフリック入力の熟練度も7年間でかなり進みましたが、それでもMacのフルキーボード、iPad用の外付けキーボードの方が快適です。ただし、キーボードで打ち込むメモは、文字列で表現できる範囲に限られます。もちろん、プログラムのコードという表現方法もあるのですが、原稿のためのメモをコードで残すほど得意ではありません。概念だとかデザインにまつわるスケッチであるとか、絵心がなくても手書きのメモをiPadで取れると、メモの幅が広がるというものです。欲を言えば、その手書きのスケッチも、文字データのように後で使いたい。今日はそんなテーマです。お題【文字以外のメモをiPadで取りたい】解決策→ペンとアプリでスケッチを有効活用する●スタイラスペンを検討する【今回のレシピ】使いやすいスタイラスを検討する手書きのスケッチアプリを検討するできあがったスケッチのデータの取り回しを考える○使いやすいスタイラスとは?書きやすいシャープペン。これは小学生から大学生のころまで、とにかく色々店頭で試し、しっくりくるものを買って長く使っていました。結果的には、生意気にも、製図用で軽いシャープペンと、2Bという柔らかい芯を使うと、手が疲れないことを発見しました。デジタルの世界ではどうでしょう。使い心地が良いのは、iPhoneを発表する際にペンでのスマホ操作を否定したAppleではなく、サムスンのGALAXY S Noteシリーズに付属するSペンや、マイクロソフトのSurfaceに付属してくるペンでしょう。とはいえ本連載はMacとiPadがテーマですので、偉大なる先人の言葉を若干残念に思いつつ、iPadで利用できるペンを探していくことにします。本家が作らなくても、サードパーティが作る。Appleにまつわるエコシステムは、こうして鍛えられているのかもしれません。使いやすいスタイラスも2種類あります。1つは、オーソドックスに、ペンのバランスとタッチの反応、快適なガラス面での滑りを追究するアナログタイプ、そして電池を内蔵してBluetoothでiPadに接続し、アプリと通信するタイプです。シンプルなのは前者で、より軽く作ったり、特殊な布をタッチ部分に使って確実な反応を確保したり、通常のボールペンやシャープペンシルに内蔵するタイプのものまで充実しています。個人的に気に入っているのは、タブレットやスマートフォン向けに手書きのドキュメント作成・共有アプリを手がけるMetaMoJiがリリースした初代の「SuPen」です。数世代進化を続けていますが、手元にある初代SuPenは、軽いのに精密でキャップを外す音がその密閉性を物語ります。また、滑り心地の良い反応の良いペン先を開発しており、文房具らしいモノとしての楽しみも、機能としても充実しています。また、最近筆箱に仲間入りしたのが「Rotring 800+」です。ドイツの製図メーカーで定評のあるシャープペンシルですが、ペン先を収納した際、軸の先端がスタイラスとなり、1本で紙でもiPadでも利用できます。多くのハイブリッドペンは、片方の先端がシャープペンやボールペン、逆の先端がスタイラスという仕組みになっていますが、Rotring 800+は同じ先端で使い分けられるのはユニークです。グリップやペンのバランスをそのまま利用できるというメリットは、プロの道具らしいこだわりと言えるでしょう。主力はこの2本。Bluetooth内蔵のペンも「Evernote」のロゴが入った「Jot Script Evernote Edition」で使ってきましたが、アプリとの接続がどうも不安定に感じる点と、電池式で使いたいときに電池が切れているという経験を何度かして、ペンケースのメンバーから外れました。ちなみに、新作となる「Jot Script 2」が登場しており、こちらはUSBでチャージできるリチウムイオン電池に変わったため、デスクや出先での充電にも対応できるようになりました。この問題解決は、後々、非常に大きな魅力を放つことになるでしょう。●スケッチアプリも使ってみよう○絵心に左右されないスケッチアプリ筆者は、正直なところ、絵心はありません。何でしょう、この曲線と立体に対する強烈な苦手意識。しかしながら、何か考えたり人に伝えるとき、「図」を使うことは多々あります。立体的である必要があまりないからでしょうか。そのため、本格的なデッサンや水彩画のようなブラシや筆圧などの機能が豊富なアプリというよりは、手書きで自由に描くことができ、少し線が補正されてそれっぽく仕上がってくれると、機能としては十分というところです。また、前述のJot Script 2を作っているスタートアップ企業Adonitのアプリ「Forge」も高機能で便利でしょう。様々なペン先から選ぶことができ、レイヤーも利用可能。例えば写真のトレースを行いたい場合も、背景に写真を置いて不透明度を下げて薄くし、1枚レイヤーを増やせば上から写真をなぞることができます。こうしたアプリを本格的に使い始めると、前述のJot Script 2のメリットが増してきます。筆圧感知機能を利用できるため、筆圧の強さで線の太さをコントロールすることができるようになるからです。iPadでのスケッチは、結果的に、Bluetoothスタイラスを活用する方向へと向かっていく、ということが分かってきました。なお、AppleはiOS 9で、iPhone・iPad向けに「ノート」アプリをリニューアルします。書式やチェックリストを作れるようになり、またWebのリンクも貼り付けられるようになるのですが、なんと手書き機能まで内蔵してしまいました。よって、タブレットがあれば、手書きでちょっとした文字や図を残すことができるようになります。ますます、iPadではペンがあると便利な環境になりつつありますが、果たしてAppleは自前のペンを出すのでしょうか。松村太郎(まつむらたろう)ジャーナリスト・著者。米国カリフォルニア州バークレー在住。インターネット、雑誌等でモバイルを中心に、テクノロジーとワーク・ライフスタイルの関係性を執筆している。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、ビジネス・ブレークスルー大学講師、コードアカデミー高等学校スーパーバイザー・副校長。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura
2015年06月30日去る6月21日、Apple Store, Omotesandoにて「目の不自由な方のiPhoneやiPadの活用法」と題された、iPhoneやiPadのアクセシビリティ機能の運用法を紹介するセミナーが開講された。当日は眼科専門医の三宅琢氏と、北京パラリンピック柔道日本代表の初瀬勇輔氏が登壇し、iOSデバイスの実演を交え、ロービジョンと呼ばれる低視力者にとって有用な使用方法を解説した。これまで低視力者は外出する際に、音声時計や音声方位磁針、ルーペなどなど、様々な支援ツールを携行しなければならなかった。ところが、iPadの登場で状況が一変したという。三宅氏は、診察中にiPadを使って説明をしてみたところ、患者に見やすいと喜ばれたのをきっかけに、医療にiPadを活用できないかと模索を始めたと話す。iPadのカメラを拡大鏡の代わりに利用可能なのではと思い、手始めにテストしてみたとのことだが、一般機器でこれほど使えるものがあるとは、と、導入当時の驚きを隠せない。最近になって眼科医はiPad/iPhoneの使い方をアドバイスすることでも保険点数を取れるようになり、仕事の範疇としてiPhone/iPadの話を患者の時間を使ってできるようになった。これまでボランティアだったこと考えると、この差はとても大きい。初瀬氏との出会いもiPadをただの板でなく、道具として使うことを通じてからだと語る。初瀬氏は中央大学法学部法律学科に在籍していた11年前、緑内障により視覚障碍を持った。失意の底にあったが、高校時代に打ち込んだ柔道を再開することで障害を克服、2008年には北京パラリンピック出場を果たしている。その後、就職活動で苦労することがあったが、その経験をバネに、障碍者の就労支援や社会進出に貢献するため株式会社ユニバーサルスタイルを設立。視覚障碍者柔道の選手として活動を継続しながら、講演やセミナーも精力的に行っている。初瀬氏は外出する際、iOSの「マップ」アプリが欠かせないと言い、アクセシビリティ機能がその際、強力にサポートしてくれると強調する。これについては三宅氏が説明してくれたのだが、通常、「マップ」アプリをピンチで拡大しても、その周辺は大きくなっても場所を指し示す文字は拡大されない。そこでアクセシビリティ機能の出番である。画面を3本の指でダブルタップし、タップした状態でそのまま画面上方にスワイプすると、任意の拡大率で画面をデジタルズーム出来るのだ。「マップ」だけでなく、PDFや各種書類の拡大が可能なので、目の不自由な方々には重宝されるであろう。視覚障碍者にとって、日常生活で困難な局面は「情報の取得」と「移動」だと初瀬氏は続ける。今、自分がどこにいるのか分からず、路地に嵌るとそこから抜けられないこともままあったらしい。それがGPS機能とナビゲーション機能のおかげで、目標地点の近辺には確実に行けるようになった。目標付近まで辿りついても分からなかったら、周囲の人に声をかけ、すいません、ここは何処何処ですかと訊けば良い。これは、健常者でも同じ行動をとることだろう。糅てて加えて、iPad/iPhoneは、皆が使っているのものなので、周りの人も簡単にサポートができる。誰もが持っている、使っているという観点より言及するなら、iPad/iPhoneは街の風景と自然に溶け込める。この点に於いては、両氏ともに障碍者にとって心労から解放されると意見する。前述の専用支援ツールは、取り出すだけで、周りの人々に「障害者であること」を主張し過ぎる面があり、それはとても心理的にストレスとなるそうだ。だが、iOSデバイスなら、ああ、写真を撮っているのだな、地図を見ているのだなという風に映るし、スクリーンをオフにした状態でも使うことができる。違和感なく使えるというファッション性もここでは着目しておきたい。「バリアフリー」の謂いもあるが、視力障碍を持つ人々は、自分の目が悪いことがバリアーだと思っていない。取り巻く環境の情報が視力障碍者向けに最適化されていないことこそがバリアーだと感じているのだ。そういった問題をiPad/iPhoneは解消してくれるのである。また、iOSデバイスは機器の世代が変わっても使い方が大きく変わることはない。基本的にホームボタン1つだけで、使用感に連続性がある。このことは大きな意義があると指摘している。専用機は往々にして世代が変わるとボタンなどの位置も変更されてしまい、一から使い方を覚え直さなければならないからだ。機能の面ではそのほかに、黒地に白を切り替えるといった画面全体を見やすい色に反転できることや、写真に撮って後で何度でも確認できること、画面読み上げ機能のVoiceOverで操作できることなどを挙げてくれた。読み上げ機能に関しては、これのおかげで読書量が増えたと初瀬氏。点字読み上げアプリをインストールしているので、日本点字図書館が所蔵する何十万冊の書籍が読み放題になったとのことだ。従来は点字データを点字プリンタで印刷したり、PCに送って読んでいたのだが、iPadなら何時でも何処でも読みたい本を読めるようになる。これまでは出かけるのも億劫なところがあったが、旅行も楽しめるようになったそうである。普通の人には想像がつかないかもしれないが「あなたが宇宙旅行に行ける、F1カーを乗りこなせる」くらいの感動があり、その強烈な感動が毎日自分に起こると明かしてくれた。三宅氏は、一人でできることが増えるということが大事で、それが日常生活の質を向上させてくれると伝える。iPadは単に実用的というだけでなく、文化的、精神的活動を豊かにしてくれるということもまた看過できない。そしてまたiPadは、それまで確実に隔たりがあった障碍者と健常者の間に橋を渡すという役割をも担っているのだ。
2015年06月30日IK Multimediaは、古今東西のマイク名機をモデリングしたiPhone/iPad用アプリ「Mic Room」を公開した。価格は960円で、標準搭載のモデル数が限定された無料版も用意されている。同アプリは、同社のデジタル/アナログ・マイクロフォンやiPhone/iPadの内蔵マイクで入力したサウンドを、プロ用スタジオ・マイクロフォンで入力したサウンドであるかのように再現するというもの。プロの録音スタジオで使用されているコンデンサー・マイク名機をモデリングした「Condenser 12」、「Condenser 87」、「Condenser 414」、リボン・マイクをモデリングした「Ribbon 121」、ダイナミック・マイク名機をモデリングした「Dynamic 57」、「Dynamic 58」、「Dynamic 421」、「Vintage Dynamic」、さらに古い電話機のカーボン・カプセルをモデリングしたOld Telephone Micなど9機種のモデルが標準搭載されている。また、同社iRigマイク製品のシリアル・ナンバーを登録すると、ラージダイアフラムのダイナミック・マイク「Vintage Dynamic 20」、リボンマイク「Velo 8」と、ふたつの限定マイク・モデルが無償でアンロックされる。さらに、アプリ内課金にて9種類の追加モデル「Mic Pack 2」(1,200円)の購入も可能だ。なお、音声入力には、IK MultimediaのiRig Mic Studio、iRig Mic HD、iRig Mic Field、iRig Mic、iRig Voice、iRig Mic Castのほか、iPhoneやiPadの内蔵マイク、Apple EarPods with Remote and Micも使用できる。
2015年06月23日