日本人の“もったいない精神”は何処へ。クックパッドの「食品ロスレシピ」が廃棄大国を家庭から変える
だ。(参照元:農林水産省)
「平成29年度山形県環境にやさしい料理レシピコンテスト主食部門準グランプリのレシピ」
実はこうした料理を作ることは、家計だけではなく地球に、そして見知らぬ誰かにも優しい。
世界の食料廃棄量は年間13億トン。飢餓で苦しむ人々は8億人。
いま食品ロスは、国際社会全体で解決しなければならない課題となっている。国連でも、2030年までに「世界全体の一人当たりの食料廃棄を半減させる」という目標を設定するほど。(参照元:国連広報センター)この食品ロスによって無駄になるのは、食料はもちろんのこと、生産にかかった水やエネルギーなども含まれる。それだけではなく、食料を生産することでただでさえ環境に負荷をかけているうえ、ゴミ処理の過程で排出される不要な二酸化炭素によって、地球にも悪影響を与えてしまう。
各国の状況を見てみると、開発途上国では生産段階で食料の多くが廃棄されるということに比べ、先進国ではその多くが消費段階で捨てられているという。にもかかわらず、栄養不足によって命を落としてしまうと言われる年間500万人の人々は、開発途上国に住む子どもたち。そんなあまりにも大きな「矛盾」