メガネユーザーが本当に共感できる、リアルな"メガネあるある"とは?
おでこにメガネをかけたままメガネを探しまわる、メガネをはずしてみたら美人だった……など、メガネ使用者に対するベタなイメージは、いまだに昭和の4コマ漫画みたいなステレオタイプが横行しています。
ちなみに筆者は、小学2年生の頃からメガネを使っている生粋のナチュラル・ボーン・メガネ男子ですが、おでこにメガネをかけたことはないし、美人はメガネをかけてもたいてい美人です。あるあるネタとして全然共感できません。
もっと、全国のメガネユーザーたちから「それ、あるあるー!」とシュプレヒコールが鳴り止まないような、そんなリアルでガチな(略してRGな)"メガネあるある"が知りたい、そして石井明美の『CHA-CHA-CHA』などに乗せて早く言いたい!
そこで、日常的にメガネを使用している幅広い年齢層の男女300人にアンケートを実施し。本当に共感できる、そして実際に経験したことのある"メガネあるある"を調査してみました。
○「おでこにメガネ」に共感する人はたった18%!
調査は、メガネ使用者にありがちだと思われる行動パターンについて、あるあるとして「共感できる」か「共感できない」か、そして実際に自分が「経験がある」か「経験がない」かを回答してもらいました(複数回答可)。
今回はまず、メガネユーザーが日常生活の中でついやってしまうクセを「ライフスタイル編」として紹介していきましょう。まずはこちら!
・メガネしてないのにメガネに触ろうとして空振りしがち(共感できる36.0%・経験がある31.3%)
メガネユーザーにとって身近な問題がこの「メガネしてるのかしてないのかわからなくなる問題」です。
メガネを着用している状態が"普通"なので、たまにはずしているときも同じクセが出てしまうんですよね。
・おでこにメガネをかけたまま、メガネを探してしまいがち(共感できる18.0%・経験がある14.7%)
冒頭で触れた「おでこメガネ問題」ですが、どちらの回答も2割を下回るなど、案の定メガネユーザーにとってはあるあるネタとして全然リアルじゃないという結果に。
ただし、老眼鏡を使っている方は、メガネを頻繁にかけ外しするので、おでこにずらしたまま「あれ、どこやったっけ? 」となることは確かに時々あるようです。・洗顔後や風呂上がりにメガネの置き場所を見失い、手探りしがち(共感できる40.3%・経験がある31.0%)
メガネユーザーにとって、裸眼の状態は何もできない赤子と同じ。メガネが見つからないとプチパニックです。
だったら、四六時中かけっぱなしにしておけばいいのに、と思うかもしれませんが、それはそれで次のような危険も……。
・メガネをかけたまま寝てしまい、フレームが歪みがち(共感できる37.0%・経験がある33.3%)
これ、酒に酔って帰ってきたり、ベッドの中で本を読もうと思ったりして横になったとき、よくやってしまいますよね。
自分の顔や腕でメガネを押しつぶしてしまい、目が覚めたらフレームが歪んでいたときの「やっちまった感」は、ボディブローのように後からじわじわくるタイプの絶望です。
次のページでは、共感率&経験率がもっとも高かった意外な"あるある"が明らかに!
●もっとも高かった意外な"あるある"は??
○メガネユーザーだからこそ実感する「鼻パッド問題」
「ライフスタイル編」でメガネユーザーからの共感率・経験率がともに最高だったのは、意外にもこんな項目でした。
・鼻にシリコンパッドの跡が付いて、鳩みたいになりがち(共感できる56.7%・経験がある49.7%)
これ、メガネ使っている人ならわかりますよね! メガネをはずすと、鼻がパッドの形に赤くなったりへこんでいたりする"あの現象"“です。
パッドを鼻に強く押し付けすぎているのかもしれませんが、もうそれで慣れちゃっているので、調整すると逆に違和感があるんですよね。
鼻当てパッドについては、「鼻のシリコンパッドに緑色のカビみたいの生えがち」(共感できる34.7%・経験がある33.0%)という項目も。ちなみにあの緑色のやつは、銅が腐食してできる「緑青(ろくしょう)」というサビの一種です。
・着ている服の裾や袖でメガネ拭きがち(共感できる52.3%・経験がある49.0%)
ささいなあるあるですが、これも高い共感率&経験率をマークしました。専用のメガネクリーナーで拭いたほうが良いことはわかっているのですが、いちいち取り出すのが面倒で、ついシャツの裾や袖でレンズを拭いてしまうことは多いと思います。
そんなときは、「メガネを拭くとき息でレンズくもらせがち」(共感できる50.7%・経験がある48.3%)というクセもセットで発動するパターンが多いようです。
しかし、あんまり雑に拭いていると、こんな悲劇も。
・ただの汚れかと思ったら、キズが付いていてへこみがち(共感できる51.0%・経験がある43.0%)
気を付けているつもりなのに、ある日突然、細かいキズが霜降りのようにたくさん付いていてショックを受けたことありませんか? 私はよくあります。悲しいので妖怪のせいだと思うようにしています。
・古いメガネフレームを捨てずに取っておきがち(共感できる48.7%・経験がある40.0%)
これもすごいよくわかります! メガネ屋で新しいフレームに替えるとき、取っておいても絶対使わないのに、つい古いのも引き取っちゃうんですよね。自分が貧乏性なだけかと思っていたので、同じ人が多いと知ってちょっと嬉しくなりました。
さて、あなたが本当に共感できる"メガネあるある"は、ありましたか? 次回は、「ハプニング編」としてメガネにまつわる失敗やミスのあるあるを取り上げ、引き続きステレオタイプな"メガネあるある"を撲滅していきたいと思います!
福田フクスケ
編集者・フリーライター。『GetNavi』(学研)でテレビ評論の連載を持つかたわら、『週刊SPA!』(扶桑社)の記事ライター、松尾スズキ著『現代、野蛮人入門』(角川SSC新書)の編集など、地に足の着かない活動をあたふたと展開。福田フクスケのnote にて、ドラマレビューや、恋愛・ジェンダーについてのコラムを更新中です。