GTC 2015 - 巨大電波望遠鏡「SKA」でパルサーを見つける
という膨大な量になる。
超新星の残骸の高速回転するパルサー中性子星が、他の中性子星、あるいはブラックホールと連星になっている系では、強力な重力場が形成されているので、このような極限の環境でもアインシュタインの一般相対性理論が成り立っているかを検証することができる。このため、SKAで、連星のパルサーを見つけようとしている。
次の図は縦軸が時間で、横軸が周波数で、受信電波の強さが色で表されている。共通重心の周りをパルサーが回るので、地球に近づく方向に動いている時は、ドップラー効果で受信される周波数が高くなり、遠ざかる方向に動いているときは周波数が低くなる。このため、左側の図のように弧を描いて見える。このため、パルサー自体が出す電波を正しく測定するためには右の図のようになるように、回転の効果を補正する必要がある。
この回転による加減速の影響や電波が飛んでくる間に電子などとの相互作用で周波数が揺らぐ分散が起こるが、これがどれだけあるかは分からない。
このため、これに210の加速度と212通りの分散を想定したデータを作って処理を行ってみて、一番もっともらしいデータがでる値を選ぶ。サンプリング間隔は50μsで、7分間の受信で223(8M)