日本株式市場は、米国の株式市場の上昇や、日銀による追加の金融緩和、それに伴なう円安傾向などを追い風に、堅調な推移となっています。
日経平均株価は、今年に入り、20%近く上昇(3月29日時点)しており、四半期ベースでみると2012年1-3月は2009年4-6月以来となる二桁の上昇率となる見込みです。
過去においては、こうした好調な結果となった四半期後のパフォーマンスは、概ね期待が持てるものとなっていました。
下図にみられるように、1990年以降で、日経平均株価の騰落率が+10%を超える四半期は過去12回ありましたが、そのうち10回はその後の四半期の騰落率がプラスとなっています。
二桁を超える上昇は、相場の強さの表れと言えることから、強い相場の勢いがその後の四半期にも続きやすい傾向にあったと考えられます。
一方、四半期の騰落率がマイナスとなった1991年4-6月は、2四半期連続の二桁上昇となった後の四半期であったことや、1997年7-9月期はアジア通貨危機が発生したことなどが影響したとみられます。
今年4-6月のパフォーマンスがどのようなものになるかは現時点ではわかりませんが、足元において復興需要が顕在化しつつあることや円安基調など経済環境が好転していることなどを背景に、企業業績に対する期待が高まっていることはプラス材料だと考えられます。