この犬はどんな犬!? 犬種を学んでみよう (3) 小さくてもエネルギーのかたまり!? -ミニチュアピンシャー
■ミニチュア・ピンシャーの歴史
ミニチュア・ピンシャーは、ドイツを原産国とする犬種です。
もともとは、ネズミなどの小害獣駆除を目的として、ドーベルマン・ピンシャーの祖先としても知られる中型の犬種「ヘル・ピンシェル」を小型に改良したものです。
ドイツ語では、「ツベルク・ピンシェル(超小型のかみつき犬)」といい、日本の愛好家からは「ミニピン」と呼ばれ親しまれています。
数百年もの歴史があるといわれるミニチュア・ピンシャーのルーツに関しては不明な部分が多いのですが、1800年代には「レー(鹿)・ピンシャー」という犬種として登場しています。
19世紀に入り急速に小型化が進み、愛玩犬として飼育できるサイズとなります。
改良の過程でミニチュア・シュナウザーやトイ・マンチェスター・テリア、ダックスフントなどの血が混入され、体形も徐々に洗練されていきました。
1895年にドイツのケネルクラブにより公認され、1925年に現在の犬種名となっています。
非常に小型ながら番犬としても有能で、特にアメリカでは1920年代に急速に発展し、人気が高まりました。
日本にも、主にアメリカ経由での輸入がなされています。