【コブスくんのドキドキ企業訪問】災害時に実力を発揮する「コミュニティ放送局」とは?
また発表されても、自分の地域の情報が出てくるまで待っていなければなりません。その点、コミュニティ放送は、ダイレクトに地域の情報を迅速に、より細かく伝えることができます」
――どのような災害時に情報を発信していますか?
「コミュニティ放送局は、緊急地震速報を発表することはできません。しかし、市町村防災行政無線を一早く伝えることができます。今回の東日本大震災の被災地域であれば、地震や津波に関する情報となります。このほか、台風、冠水、土砂崩れなどの水害情報を発信している放送局もあります」
■被災地のコミュニティ放送局について
――今回の災害で被災地のコミュニティ放送局はどんな状況だったのでしょうか?
「震災後、石巻市のコミュニティ放送局に行き、震災時のお話を聞きました。倒壊しなかった局では、震災直後も局の予備電源を使用しながら放送が続けられたそうです。市民の皆さんにとっても災害時の放送局という認識があり、安否情報を伝えるメールがたくさん集まったそうです。テレビでは震災が起きた数日後から安否情報の呼び掛けを行っていましたが、コミュニティ放送局ではすでに震災の当日から行っていました」
――このほか、震災時にどのような取り組みを行ったのでしょうか?
「市民の皆さんがメールを使えなくなったため、本人や呼びかけたい人の住所・氏名、メッセージなどを書き込める安否情報カードというものを配り、それを放送局に送ってもらいました。