くらし情報『まだ読んでないなんて羨ましい、記憶を消してもう一度読みたいあの一冊。【TheBookNook #36】』

まだ読んでないなんて羨ましい、記憶を消してもう一度読みたいあの一冊。【TheBookNook #36】

文:八木 奈々
写真:後藤 祐樹

叶うなら今すぐ記憶を消してもう一度読みたい一冊、皆さまにもありますか?

こうして書評を書かせていただいたり、なんとなく自分が今までに読んできた本の記録を見返していると、できることなら記憶を消してもう一度最初に読んだ時のあの感動を味わいたい……と強く思うことがよくあるのです。

もちろん二度三度と読み返すことで新たな発見があったりと、何度でも楽しめるのが本の魅力のひとつでもありますが、“初見の感動”はもう二度と戻ってきません。

そう、子供時代の純真無垢な心が戻ってこないのと同じように。

それほど一冊の本との出会いというのは尊いものなのだと私は思うのです。

目次

・1. 貴志祐介『新世界より』上/中/下
・2. 歌野晶午『葉桜の季節にきみを想うということ』
・3. 辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』
・感動体験をくれる1冊の本との出会いを今年も


1


今回は、年間平均200冊以上を読む私が、今すぐに記憶を消してもう一度読みたい小説を、3作品紹介させていただきます。

もし、まだ読んでない本がありましたら、初見の感動を思う存分、堪能してみてください。

1. 貴志祐介『新世界より』上/中/下

2


私が迷わず記憶を消したいと一番に頭に浮かんだのがこの一冊。

とにかく面白いです。

もう何度も読み返していますが、本作を越える衝撃に出会いたいと日々思うほど、初めて読んだときの強い快感が忘れられずにいます。
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