■自分の時間を作ると、子どもにやさしくなれる
仕事をしながら子育てする赤木さんにとって、温くんと一緒に過ごす時間は、大切な時間。朝8時半に保育園に送り出したあと、9時から4時まで家事、仕事をこなし、夜の5時から8時半までは子どもの時間。一緒にご飯をたべたり、お風呂に入ったり、遊んだり。
「以前は子育てに一生懸命になって、子どもとずっと一緒に過ごしていましたが、保育園に預けるようになってから、私自身、変わりました。いくらかわいい子どもとはいえ、ずっと一緒にいると、イライラしたり、疲れたりってありますよね。
でも少し離れることで、愛おしい存在に思えて、少々のわがままも受け入れてあげようという
心の余裕が生まれました。だっこしたり、愛情を注げるのも今のうちですしね」
自分の時間をつくることで、子どもにもやさしくなれる。それが赤木さん流のやさしいママの秘密。
「仕事をしたり、映画を見たり、友人とお茶したり。そういう
何気ない自分の時間が、心の余裕となって、子育ても変わるということに気づきました」
■「本」から学ぶ、 “都合のいい” 子育て
そんな心の余裕を学んだのも、
本から。
「いくつもの育児本を読みましたが、本が言ってることはそれぞれ。だから自分にとって都合の良さそうなものだけを選んで、参考にしました」
赤木さんが最近よく読んでいる本は、次の4冊。
『子どもはみんな問題児』(新潮社)
ぐりとぐらの作者、中川李枝子さんの書いた本。「そうか、子どもってみんなこうなんだ!」とおおらかな気持ちになれる本です。
『毎日続くお母さん仕事』(後藤由紀子著/SBクリエイティブ)
「静岡県・沼津市で雑貨店『hal』を営む、後藤さん流の家事や子育て術。まだ仕事と子育ての両立が上手くいかない私にとって、無理せず、頑張りすぎないという姿勢がとても参考になります。小学6年生まで抱っこして、愛情を注いでいたというエピソードは、私も真似したいと思います」
ほかにも
『チョッちゃんはもうじき100歳』(黒柳朝、黒柳徹子 著 / 主婦と生活社)、
『子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本』(藤田ゆみ 著 / アノニマスタジオ)などもおススメだそう。
子育てに決まりはなく十人十色、自分らしいやり方を試行錯誤しながら楽しむ心の余裕があれば、働くママもいきいき暮らせそうですね。
<後編>では、赤木さんが温くんのために愛をこめて選んだ「子育てアイテム」をご紹介します。
取材/文:東ミチヨ 撮影:林ひろし
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