『フォールガイ』ジェームズ・ボンドのギネス記録を塗り替える瞬間を収めた特別映像公開
と撮影を回顧。「アクション!」という掛け声とともに、複数の車両が猛スピードで海岸を爆走。砂煙を巻き上げて車が最高スピードに達した時、タイミングを合わせてキャノン砲のスイッチが押されると、大きな爆発と共に車が吹っ飛んでいく。激しく横転する車は、回転を続け見事8回転半を記録。これまでのギネス世界記録は、2006年公開の『007/カジノ・ロワイヤル』で撮影された7回転で、本作のキャノンロールはその記録を1回転半も大きく上回った。
一瞬の静寂の後、車から無事を表す“サムズアップ”が出た瞬間、リーチ監督やスタッフらは一斉に歓声を上げる。その時の興奮をエミリー・ブラントは「歓声が沸き起こった。とてもワクワクした」と振り返る。
このキャノンロールを成功させたのは、本作でゴズリングの運転シーンでスタントダブルを務めたローガン・ホラデイ。彼自身は「回数まではわからなかったが、いい感触はあった。やり遂げたと思った」とその成功を誇らしげに話す。
映像の中でもゴズリングが「成功させるには多くのことが上手くいき、完璧でなければならない」と語るように、スタントチームには緻密な計画と調整が求められた。この超危険なスタントの実現のためにチームは時速130kmの猛スピードで走行しながらキャノン砲を発射するのに適した車としてジープのグランドチェロキーを採用。