もう論理的思考は時代遅れ!頭を鍛えるには「数学的思考」が正解
さっそく、問題です。
「3の倍数は無限にある」
この主張は正しいでしょうか?もし正しいなら、それをどう論理的に説明しますか?
いくら論理的思考の書籍や研修でフレームワークを学んだところで、いざ実際に使えなければ何の意味もありません。こんな問題に対して「なんとなく正しい気がする」だけでは、ちょっと寂しいですね。
■数学的な人は論理的思考のプロ!
結論から言うと、「3の倍数は無限」という主張は正しいです。その根拠を、深沢ならこう説明します。
「まず、この主張が誤りだと仮定します。つまり、“3の倍数は有限だ”ということですね。
そこで、Aという数字を“これより大きい3の倍数はない”数字と定義します。
すると、(A+3)という数字も、3で割り切れることになってしまいます。
つまり、Aより大きい3の倍数が存在することになってしまい、定義に矛盾します。ゆえに、この主張は正しいと結論づけることができます。
以上、証明終わり」
この論述に、いっさいの矛盾はありません。
そして、ポイントとなる箇所で使っている言葉はすべて論理表現です。
つまり、数学を正しく学んだ方は、特に何かを新しく勉強などしなくても、論理的思考など自然に身についているのです。