タイ東北部ブリーラムに残るクメール遺跡「パノムルン遺跡」
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先日、タイ東北部(イサーン)にあるブリーラム県を訪れる機会があり、ブリーラム最大の観光名所といわれる「パノムルン遺跡」を見学することができました。こちらの遺跡、日本人には存在をあまり知られていないようなのですが、タイに残るクメール遺跡としては規模も大きく、保存状態も良好と言われています。
死火山の山頂に建つ神殿
クメール遺跡というと、カンボジアの遺跡を思い浮かべる方が多いと思うのですが、タイ東北部にもクメール王朝時代に建てられた寺院跡が遺跡として点在しています。今回ご紹介する「パノムルン遺跡」もそのひとつ。10~13世紀にかけて増築されてきたとみられており、元々はヒンドゥー教の寺院だったものが後に大乗仏教寺院に改修されたと言われています。17年にも及ぶ復旧作業が行われたのち、現在は歴史公園として一般に開放されています。
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名前の「パノムルン」はクメール語で「大きな丘」の意味。この寺院が建つのは海抜400mの死火山の山頂なんです。
神殿の美しい装飾は必見!
お土産物店が並ぶ参道を抜け、階段を上ると、美しい石畳が広がっています。その先には神殿が。
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この石畳の通路、きれいに整備されており、周囲の景観と見事に調和しています。