IEEEが提言を発表 より安価なグリーン電力で海水を飲用水に変える
IEEE(アイ・トリプルイー)は世界各国の技術専門家が会員として参加しており、さまざまな提言やイベントなどを通じ科学技術の進化へ貢献しています。
世界の多くの地域で人口が増加し、水をどのように供給するかという困難な課題に直面しています。多くの国では、淡水化、つまり海水や塩分濃度の高い地下水から塩分を取り除くことで飲用水を得ています。一方、これは電気料金が高額になるため、多くの地域で最終手段とも見なされています。海水淡水化プラントの運転には膨大なエネルギーが必要であり、このようなプロジェクトは、特に他の手法と比べ、実現が難しいことがしばしばあります。
そんな中、再生可能エネルギーの費用が大幅に低下し、コスト計算に変化が生じています。
IEEEメンバーのラフェル・ミュニズ(Rafel Muniz)は次のように述べています。「淡水化技術は数々の重要な進歩を遂げており、世界的な水不足に対応し、衛生環境を改善できるものとして高い注目を集めています。
全般的なエネルギー消費の削減に向け、よりエネルギー効率の高い淡水化工程の開発が順調に進んでいます。海水だけでなく様々な種類の不純な水を処理できるようになり、淡水化をより多用途に様々な地域で活用できるようになりそうです。」