恋愛情報『恋を始めたい女性へ 山崎ナオコーラが贈る書き下ろし!』

2017年10月5日 07:00

恋を始めたい女性へ 山崎ナオコーラが贈る書き下ろし!

ということをしなければ恋が始まらない、とされていた。男性は大変だったと思う。しかし、だんだんと「口説く」は死語になった。社会の中で女性が強くなったので、男性は女性を立てるために気を遣うようになり、優しくなる努力を始めてくれた。だが、女性は相変わらず、恋愛シーンではじっとしている。口説かれなくてもいいが、察したり、読み取ったりしてもらえないと動けないという女性は多い。男性に対し、「優しさを身につけて、こちらを尊重しながらも、依然として強さも残し、昔のままにリードは続けてくれ」という、おそろしい希望を持っている。女性だけが楽をしようとしている。
これは、男性に対して失礼すぎる。

前出のように、私が若かった頃から少女マンガは鈍感で受け身な主人公が多かったのだが、最近の作品では変わってきているのかな、と思ったら、どうやらさらに増している。もちろん色々な種類の作品が生まれているに違いないが、書店の棚を見ると、多くの少女マンガの表紙が、困っている女の子の顔と、強引そうな男の子の顔で構成されている。「困っている顔が可愛い」「もっと困らせたい」などの定番のセリフもあるみたいだ。わけのわからない理由で嫌々一緒に住み始めることもある。

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