2016年3月20日 14:00
広告代理店・ワイデン アンド ケネディが大事にする“ブランドボイス”とは?
「消費者にどう見られたいかを気にするあまり、企業側が世の中や物事をどう見ているのかを伝えきれていないことが多い気がします。見られたいイメージが先行するあまり、本質から離れてしまっては、広告が嘘を伝えることになってしまう。ブランドボイスは、なかにいる人たちにとっては当たり前すぎて気づいていないことが多いんですが、その企業が外の人に誇れる本質の部分。その本質を理解し、賛同してくれる消費者に出会わせることが、広告の最も幸せで重要な役割だと思うんです」
ブランドボイスを確立させたら、次は、それを世間に浸透させるためのマニュアルを作成していくのがW+Kのやり方。ブランドボイスを正確に伝えていくには、アウトプットするものの方向性を統一していくことが大切。そのため、広告を作成する場合に使う書体や色み、商品の撮影方法などまで細かく決めたブランドガイドラインを作成し、企業が徹底できるようにサポートしている。
「消費者は賢いと僕は考えています。企業がそのブランドの本当のファンになってくれる消費者と出会うには、上辺だけ素敵なビジュアルを作ってもダメなんです」
では、長谷川さんが考える、消費者と幸せに出会えるために企業に必要なものとは?
「従来のやり方に固執せずに、新しいものを受け入れる柔軟性やチャレンジする姿勢を持っていること。