「彼と付き合いたい…!」職場での出会いを恋愛につなげるコツ
ビジュもいつも完璧だし、隙がない感じ。憧れます」
いいのか悪いのかわからない後輩からの褒め言葉。
細かいとこまで気づき、表情があまり動かないせいか「隙がない」と言われがち。
ある日、オフィス前でカードキーを忘れたことに気づき大慌て。チャットを見る限り、始業している人はみんな在宅。あと15分でリアルミーティングが始まるのに!
困っていると、後ろからやってきたのは例のメガネ彼!
「大丈夫ですか? キーって時々、忘れますよね」
爽やかにそう言って、シュっとカードをかざして開けてくれた。
一緒にスーッと入れた!
「すみません、まだうちの会社、ここ入ったばっかりで慣れなくて」
「いやいや、じゃあビールとかもまだ?」
「はい。あれって使っていいんですか? 正直使い方とかもわかってなくて」
「よかったら、夕方教えますよ」
「え、いいんですか」
思わぬチャンス。
心の中でガッツポーズ。
「もちろんです。じゃあ17時過ぎにビールサーバーのところで落ち合いましょう」
「は…はい!」
内心ドッキドキで仕事を片付けた。
17時、メイク直しを済ませてビールサーバー前のソファでそわそわ。
メガネ彼が来た。